ショーマ– Author –
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心理法則
接近と回避のモチベーション(動機づけ):消費者行動の根っこに迫る
「快」に接近し、「不快」を回避する。人は常にそう動機づけられている。 その根底にはフロイトが提唱した「快楽原則」があるという。 その原則によれば、人には無意識的に快楽を追求するという精神構造を生まれつき備えていて、実は消費者行動もその影響... -
ロングセラー
ベンザブロック YASUMO はなぜ、眠くなるのか?
ロングセラーブランド「ベンザブロック」から発売された「ベンザブロックYASUMO(ヤスモ)」。 この新ラインのコンセプトは「かぜをしっかり寝て早く治すためのかぜ薬」。 せきや鼻づまりなど眠りを妨げるつらいの症状によく効くという打ち出しだ。 働く人... -
心理法則
「動因」と「誘因」のモチベーション:購買行動を促す2大要因
消費者からいかに購買行動を引き出すか? つきつめるところ、多くのマーケターにとっては最大の関心事はそこだろう。 その購買行動が引き出されるメカニズムの最もシンプルな説明が「動因」と「誘因」だ。 「動因」とは人の内面に生じる「欲しい」という... -
ロングセラー
エビスビール 青や赤に緑、なぜ急に色や種類が増えたのか?
「ちょっと贅沢なビール」から「Color Your Time! ビールの楽しさ、もっと多彩に。」へ。 エビスが大胆なリブランディング(ブランド再構築)を敢行している。 商品のリニューアルやパッケージデザインの刷新といったレベルではない。 彩り豊かなラインア... -
心理法則
シュワルツの価値理論: ポジショニング戦略の道しるべ
【「シュワルツの価値理論」―普遍的な価値を10タイプに】 以前の記事で「ロキーチの価値体系」を前編・後編にわけて紹介した。 人が望ましいと考える「価値(value)」の分類体系の一つで、「最終価値」と「手段価値」に二分されるのが特徴だ。 2つの価値... -
ロングセラー
たべっ子どうぶつ Z世代を射落としたキャラクター戦略
かわいい動物キャラクターたちが目印のビスケット菓子「たべっ子どうぶつ」。 「親子のコミュニケーションビスケット」をコンセプトに掲げ、老舗菓子メーカー・ギンビスの主力ブランドに育つ。 その一方で、親子を対象とする特徴ゆえの「若者離れ」という... -
心理法則
「手段価値」とは何か? ロキーチの価値体系 ≪後編≫
誰にとっても望ましいとされる普遍的な価値の体系、「ロキーチの価値体系」。 「最終価値」と「手段価値」に分かれるが、後編にあたる本記事では「手段価値」を取り上げる。 「最終価値」が望ましいとされる究極の状態なら、「手段価値」は、その「最終価... -
心理法則
「最終価値」とは何か? ロキーチの価値体系 ≪前編≫
誰もが望ましいと感じる普遍的な価値の分類体系に「ロキーチの価値体系」がある。 「最終価値」と「手段価値」に分かれ、それぞれ18の下位価値があり、合計で36の価値がリスト化されている。 抽象度が高く、一つひとつの価値の深遠な意味までは理解が及ば... -
心理法則
多元的無知(集合的無知):なぜ、いじめを「傍観」してしまうのか?
「多元的無知」とは、集団内で誰も望んでいない慣行なのに、誰もが望んでいると誤って認識され、その慣行が温存されてしまうことをいう。 残業文化や根強く残るジェンダーバイアスなど、意外にも私たちの身近なところで観察される現象だ。 一方で、「多元... -
ロングセラー
森永製菓「inゼリー」 カテゴリーエントリーポイント戦略
「吸って飲むゼリー飲料」という新カテゴリーを切り開いた先駆的なブランド、森永製菓の「inゼリー」。 2022年3月期の売上高は過去最高となり、前年比約20%増を記録する。 好調の要因は「小腹満たし」や「栄養バランス」、「スポーツ」「本番で力を発揮し...