「消費者は、なぜそう動いたのか?」
マーケティングの現場では、売上データや調査結果から「何が起きたのか」は分かる。
だが、「なぜ人はそう動いたのか」まで、数字だけで説明できるだろうか?
長年、公式統計や各種の調査データと向き合い、消費者行動を分析してきた。
数字を追えば追うほど感じるようになったのは、データには表れにくい「人の見方」や「意味づけ」の重要性だった。
だからこそ、大学院で学んだ消費者行動学を実務に生かすだけでなく、研究者たちが蓄積してきた知見を、マーケティングの現場で使える実践知へと翻訳したいと考えるようになった。
そんな思いから、ブログでの発信を始める。
ちなみに、ニックネームの「ショーマ」には、消費者行動学とマーケティングを行き来しながら、消費者を見る新しい視点を示したいという思いも込めている。

大きな転機になったのが、ポジショニング理論をきっかけに出合った認知言語学である。
認知言語学は、単に「言葉の使い方」を研究するのではない。
人が言葉を通して世界をどう捉え、目の前の事実にどのような意味を与えているのかを考える学問である。
人は、目の前の現実をそのまま見ているわけではない。
言葉によって世界を切り分け、意味づけている。
この視点を得たとき、消費者行動学だけでは見えなかった景色が広がった。
同じ商品、同じ事実でも、そこにどんな言葉を与えるかによって、人の受け止め方も、その後の行動も変わり得る。
以来、消費者行動学と認知言語学を掛け合わせながら、「消費者が動いたワケ」を追いかけ続けている。
データの裏側にある、人の認知と意味づけ。
その見えにくいメカニズムを、マーケティングで使える「言葉」に変えて届けることが、このブログのテーマである。
