自分サイズのスーツがカスタムオーダーできる「UNIQLO CUSTOM ORDER」が評判となっている。
既製スーツのサイズに違和感はあったものの、オーダースーツまでは踏み込んでいなかった人たちが続々と利用し始めているのだ。
ユニクロという慣れ親しんだ店舗で、破格の値段で自分サイズのスーツがつくれる。
しかも最短で翌日に届く。
さらに実際に着てみると驚くほどの着心地。
感謝や賞賛の声は口コミやレビューでもあとを絶たない。
ユニクロでカスタムオーダーできるスーツには2つのラインがあって、その系統はかなり違う。
本記事ではユーザーレビューで指摘のあった点も織り込みながら、その違いや留意点を明らかにしてみたい。
評判よぶユニクロのカスタムオーダー
ユニクロのオーダースーツが存在感を高めている。
オーダースーツといえばかつては軽く20~30万円は超えていたが、ユニクロなら上下のセットアップで1万円強(2024.5時点で10,980円 税込)。
しかも最短で翌日には手元に届くという。
オーダースーツの概念を変えるほど破格の値段と短納期ながら、紳士服専門店のスーツに見劣りしないクオリティが担保されている。
ユニクロが「UNIQLO CUSTOM ORDER(以下、カスタムオーダー)」と呼ぶ、従来の常識を覆(くつがえ)すしくみが人々の心を着実にとらえているのだ。
口コミやレビューで高評価
その人気の一端は購入者のレビューや口コミからも読み取れる。
ユニクロのオンラインストアには購入者たちが多くの感想を書き残しているが、総じて高評価だ。
「またリピートしたい」との声が散見され、既にリピート買いしている人たちからの書き込みも多い。
いったいどんな人たちがユニクロでスーツをオーダーしているのだろう?
昨今のスーツ市場では、ユニクロほどの低価格ではないにせよ、お手ごろ価格のオーダースーツの選択肢は多い。
なぜ、新参組のユニクロを選んだのだろうか?
隠れサイズ難民たちに福音
その理由をあえて1つに絞るとすれば、スーツのサイズ難民たちの間尺にピタリと合っていたことだ。
ユニクロでスーツをオーダーした人たちのレビューや口コミを読んでいると、改めて既製スーツのサイズに悩む人が多くいることに気づかされる。
「ピチピチ」「ダボダボ」になるほどの特殊体型というわけではない。
オーダースーツまでは踏み込まず、多少の我慢を強いられつつも既製スーツでやり過ごしていた人たちだ。
いわゆる「隠れサイズ難民」といっていいだろう。
そこに信じられないような低価格で、しかも身近なユニクロの店舗で自分サイズのスーツがオーダーできる。
低価格と身近なブランドとが相まって、オーダースーツへの敷居を下げたのだろう。
実際に試してみると、軽くて驚くほど快適な着心地。
その高揚感がリピートしたいとの気持ちを生む。
「もっと早く購入すればよかった」と試さずにいたことを悔いるコメントも、サイズのフィット感や着心地から来るのだろう。
ユニクロは自身のカスタムオーダーのしくみに「自分サイズのスーツを、もっと気軽に」とのキャッチコピーを掲げている。
メンズジャケットであれば、全国約700の店舗で採寸してもらえ(2024.5時点)、所要時間は採寸&オーダーも含め30分程度。
仮に自分のサイズが予め分かるなら、オンラインストアやアプリからも簡単に注文できるという。
受け取りは店舗か自宅配送かを選べる。
従来のオーダースーツのような煩雑さは皆無で、何もかもが気軽なのだ。
誰にとっての正解か?
ユニクロのオンラインストアのレビューには性別や10歳刻みの年代、身長・体重が記されているが、そのレビュアーたちのプロフィールは実に幅広い。
「LifeWear(究極の普段着/あらゆる人たちに快適な生活を)」をうたうユニクロの客層がそのまま反映されている。
スーツは「作業着」とばかりに仕事で毎日着用する人から、入学式や卒業式などで間に合わせで必要となった人など、その動機も様々。
自分用のみならず、高校生や大学生の息子に買ったという書き込みもある。
いずれにせよ、スーツに多くを求める人たちではない。
仕立てのよい上質なスーツが欲しいというより、手の届く範囲の値段であくまでスーツの記号をまとえればよいといった印象だ。
おそらくそんな人たちだからこそ、既製スーツのサイズに違和感があってもオーダーするところまでは立ち入らずにきたのだろう。
画期的な「つくり置き方式」
ここでユニクロが「UNIQLO CUSTOM ORDER」と呼ぶカスタムオーダーのしくみについて軽く触れておこう。
なぜ、それほどの「低価格」「短納期」が実現できるのか?
実はカスタムオーダーといってもユーザーの注文を受けて1から仕立てるのではない。
細やかなサイズ設定のスーツを予め倉庫に用意しておき、そこから選んでユーザーの手元に届けているのだ。
注文を受けてから手を施すことといえば、袖丈の調整ぐらいだという。
いわば「つくり置き方式」。
厳密にはオーダースーツとはいえないだろう。
かつてユニクロは「オーダーメイド感覚で選ぶ、ジャストサイズ。」とうたっていた。
オーダーメイドに近い(実際はオーダーメイドではない)といった意味合いだ。
むしろ「おびただしい数のボディサイズ、身丈、袖丈のサイズバリエーションのある既製スーツ」といったほうが正解で、だからこそ最短1日で手元に届く。
ここからユニクロでカスタムオーダーできるジャケットのスペックを一通り見ていきたい。
実は系統の異なる2つのラインがあり、その方向性にはかなりの違いがある。
1つは「感動ジャケット」で、もう1つが「ストレッチウールジャケット」。
パンツと上下で1万円強、最短で翌日に届くというのは「感動ジャケット」のほうである。
感動ジャケット
「感動ジャケット」はもともと軽量・伸縮・速乾の機能を備えた「感動シリーズ」の1つ。
言わずと知れたユニクロの人気シリーズだ。
他に「感動パンツ」や「感動ブレザー」がある。
その感動ジャケットがカスタムオーダーに仲間入りし、豊富なボディサイズ、袖丈と着丈の中から自分にジャストフィットするサイズを選べるようになったのだ。
素材
感動ジャケットの高評価の多くはおそらくこの素材から来るのだろう。
使われているのが縦と横どちらにも伸び縮みする2WAYストレッチの生地。
この伸縮性に優れた生地があとに触れる着心地に大きく貢献している。
「ウールライク」(ライクは「ような」の意)という打ち出しをしているが、高機能素材ながら、糸の形状を工夫して光沢を抑え、本物のウールのような見た目にしているという。
ユーザーレビューに「チープさがない」というコメントがあるのも、ウールを模した生地の賜物(たまもの)なのだろう。
なお、同じ感動シリーズにはカジュアルな質感の「コットンライク」というラインもあるが、こちらはカスタムオーダーの対象外となっている(2024.5時点)。
機能性
汗でぬれてもすぐ乾く速乾機能を備え、シワになりにくく自宅の洗濯機で洗える。
劣化しにくい素材で、ユーザーレビューでは毎日のように着て、ガシガシ洗っているというコメントも見かける。
スーツは「作業着」と割り切り、ヘビロテ服(ヘビーローテーション、着用機会の多い服)として着ている人たちもいるようだ。
着心地
ユーザーのレビューでもとりわけ絶賛されているのがこの着心地。
ふんわりと軽く、サラサラした感触で肌離れがよい。
ストレッチが効いているため、身体を動かしたときに着圧を感じない。
「名前通りに感動した」「他のブランドには戻れない」といった、着心地由来のコメントも数多い。
シルエット
感動ジャケットはすっきりとした細身のシルエット。
自分サイズの身体にフイットしたジャケットであれば、なおのことすっきりと見えるだろう。
セットアップ仕様の感動パンツもある。
シルエットはやはり細目で、すっきり見えるよう適度にテーパード(裾に向かって徐々に細くなる)がかかっている。
着用シーン
ベーシックなデザインと快適な着心地からビジネスやカジュアルにシーンレスで着回せる。
その間を行く「ビジカジ(ビジネスカジュアル)」にもピタリとはまるだろう。
ネクタイを外しても、通常のビジネススーツだとビジカジには馴染みにくい。
堅苦しさが残ってしまうのだ。
その点、しなやかな印象の感動ジャケットならスッと馴染む。
インナーにカットソーなどを持ってきてカジュアルスタイルで着こなすのもいい。
「ビジネススーツをそのまま着てきている」と誤解されることはない。
そんなカメレオン風の変幻自在さが感動ジャケットの持ち味の1つといえる。
ただし、ジャケットには名刺入れなどを入れておける内ポケットがついていない。
ビジネスシーンではいささか不便らしく、ユーザーレビューでも残念な点として異口同音の指摘がある。
オールシーズン
ユニクロはオールシーズンとはうたっていないが、ユーザーのレビューによれば、夏場でも着用できる薄さだという。
クールビズが推奨され、夏場はノージャケットという職場も増えている。
感動ジャケットが一着あれば、春夏用スーツを買い足すことも必要なさそうだ。
ただし、さすがに冬場はコートやニットのインナーで調整することになるだろう。
サイズバリエーション
では感動ジャケットのサイズバリエーションを見ていこう。
公式オンラインストアのサイズ表(2024.5時点)を見ると、まず肩幅と身幅(左脇の付け根から右脇の付け根までの長さ)からなる①ボディサイズと②着丈、③袖丈の組み合わせから自分のサイズを選べるようになっている。
①のボディサイズがXS、S、M、L、XL、XXL、3XL、4XLの8パターンがある。
各ボディサイズごとに②の着丈が「短め」「標準」「長め」と3段階があり、それぞれ2cmごとの違いとなる。
ここまでで8×3の24パターン。
そしてその24の1つひとつのパターンごとに③の袖丈が「短め(-4cm)」「短め(-2cm)」「標準」「長め」と最大で4段階がある。
着丈と同様に2cmごとの違いだ。
この細やかなサイズ展開は、既製スーツのサイズが微妙に合わなかった人たちにとってはうれしいだろう。
たとえば、着丈や袖丈が足りずにワンサイズ上のボディサイズを選んだとする。
すると微妙にスーツが身体に合っておらず、もたついている見えてしまうのだ。
既製スーツでは「あるある」の事象の1つである。
カスタムオーダーはそんな違和感を解消してくれる。
なお、ユニクロでは店舗でスタッフに気軽に採寸を頼める。
袖口に2cm刻みでラインの入った試着用のサンプルを使って、着心地やフィット感を確認しながら、自分サイズを特定化できるようになっている。
ただし、そのサイズ展開も万能ではない。
ボディサイズが8パターン、着丈が3段階(「短め」「標準」「長め」)、袖丈が4段階(「短め(-4cm)」「短め(-2cm)」「標準」「長め」)なら、本来なら8×3×4で96のバリエーションがあるはずだ。
しかし、サイズ表(2024.5時点)をみると、バリエーションの数は38。
すべてのサイズに袖丈が4段階ずつあるわけではないのだ。
とりわけ、XSや4XLとなると着丈や袖丈のサイズ展開がぐっと狭まってしまう。
有料で補正をかけることもできるが、全体のバランスが崩れるのを嫌う人もいるだろう。
そこがユニクロのカスタムオーダーの限界だともいえる。
ユーザーレビューをみても、XSやS、 XXL以上のボディサイズの購入者だと袖丈の長さの選択肢がもっと欲しかったとのコメントが目につくようになる。
たとえば、ボディサイズが「S」で身丈が「標準」の人には袖丈が「短め(-4cm)」「短め(-2cm)」という選択肢はなくなるのだ。
ユニクロのオンラインストアには「ジャケットの袖からシャツの袖が1~1.5㎝見えているのがベスト」とある。
袖丈が全体のシルエットの印象を左右しかねないため、本来ならこだわりたいところだ。
担当するユニクロのスタッフは採寸のトレーニングを受けており、どのサイズでやりくりするかのがいいか、それともやはり補正に出すかなど相談しながら決めてもいいだろう。
カラーバリェーション
カラーはブラック、ネイビー、ダークグレー、グレーの4色(2024.5時点)。
値段
公式オンラインストア(2024.5時点)では袖丈や着丈に関わらず一律税込6,990円。
ジャケットとセットアップ可能な感動パンツは税込3,990円。
ストレッチウールジャケット
ユニクロのカスタムオーダーにはもう1つ、「ストレッチウールジャケット」というラインがある。
ウールの上質感を追求し、感動ジャケットよりもサイズバリエーションが豊富にある。
ただし、発注してから手元に届くのに7日間程度はかかる。
他店でオーダーするより納期は格段に早いが、感動ジャケットのように翌日届くと早合点しないようにしたい。
素材
ストレッチウールジャケットには「Super 110’s」と呼ばれる繊細なウール生地を使用している。
「110」とあるが、この数字が大きいほど繊維が繊細で品質が高くなり、「90」ぐらいから高級にランクされるようだ。
ただし、あまり数字が高くなると今度は繊細過ぎて耐久性が落ちてしまう。
それゆえ「Super 110’s」あたりがスーツにはほどよく、スーツの高級ブランドにも使われるレベルらしい。
ストレッチウールジャケットはこの「Super 110’s」が使われており、上品な光沢と適度なハリ感のある風合いに仕上がっている。
裏地にも滑りのよい上質な生地が使われている。
機能性
本格ウール素材を使っているため、水洗いは不可でドライクリーニング対応となる。
感動ジャケットなら少々雑に扱ってもシワにもならず丸洗いもできた。
しかし、ストレッチウールジャケットはある程度メンテナンスに気を使う必要がある。
着心地
本格スーツながら軽やかで身体にしっくりくるような着用感。
「ストレッチウール」と銘打つように、適度にストレッチが効き、肩を回したときなどのツッパリ感がない。
芯地や肩パッドにユニクロ独自の軽量素材が使われており、着用時のウール独特の重みを感じさせないようにしたという。
シルエット
レギュラーとスリムの2つのシルエットから選べる。
レギュラーは胸からウエストにかけて、ゆとりのあるシルエットで、スリムは腕・胸・ウエストを絞ったやや細身なシルエット。
また上下のセットアップで使えるパンツにもジャケットと同様に2つのシルエットがある。
着用シーン
典型的な着用機会は接客や取引先に出向く際などのビジネスシーンだ。
軽い着心地ながら立体的なつくりで、きちんと感のあるフォルムが保たれる。
結婚式やパーティーなどのフォーマルな場面でも映えるだろう。
また、黒もあるため、礼服や喪服としても使える。
その場合はレギュラーシルエットのほうがシュッとし過ぎず、落ち着いた雰囲気になる。
カジュアル化の趨勢で機会が減ったとはいえ、ドレスコードに敏感にならざるを得ない機会が将来的に来ないとも限らない。
スーツを「作業着」として割り切って着ている人たちであっても、手持ちのスーツの中にストレッチウールジャケットを1着加えておいてもいい。
もちろん、ベーシックなデザインで軽い着心地のため、スマートカジュアル(きれい目カジュアル)なスタイルにも違和感なく溶け込む。
オールシーズン
ストレッチウールジャケットはオールシーズン仕様。
春夏用、秋冬用のスーツを別途買い足す必要がない。
手持ちのスーツの着数を抑えることができ、ロングスパンでのコストパフォーマンスは高い。
適度な厚みがあるものの、やはり冬場はもの足りないというレビューもあり、ニットのインナーなどで調整することになるだろう。
サイズバリエーション
サイズバリエーションは感動ジャケットよりもずっと細やかになる。
公式オンラインストアのサイズ表(2024.5時点)を見ると、まず肩幅と身幅(左脇の付け根から右脇の付け根までの長さ)、チェスト(胸囲:胸回りを1周した長さ)からなる①ボディサイズと②着丈、③袖丈の組み合わせから自分サイズが選べるようになっている。
レギュラーシルエットとスリムシルエットでサイズ展開に若干の違いがある。
ここではレギュラーで見てみよう。
①のボディサイズはXS、S、M、L(チェスト96~100)、L(チェスト100~104)、XL、XXL、3XLの8パターン。
各ボディサイズごとに②の着丈が3つないし4つの長さに分かれている(M、Lは4段階の長さ)。
すると①のボディサイズと②の着丈の組み合わせだけで27パターンとなる。
さらにそのパターン1ひとつに③の袖丈が上限と下限はあるものの1cm刻み、13段階で調整できる。
27×13パターンで合計351パターン。
その豊富なバリエーションから自分サイズが選べるのだ。
既製スーツのサイズ展開がせいぜい20~30だとすれば格段に選択肢が増える。
そして、発注後7日で手元に届く。
スリムシルエットのサイズバリエーションもほぼ同様だが、ボディサイズが細身の体型に寄っており、XXSが加わり、逆に3XLが外れる展開となる。
サイズ展開数のバリエーションは364に達するらしい。
感動ジャケットに比べ、袖丈を1cm刻みで調整できるメリットは大きいだろう。
先にも触れたが、袖丈が短すぎても、逆に長すぎても全体のバランスが崩れて見えてしまう。
すっきりした印象が遠のいてしまうのだ。
そんな不都合に目をつぶってきた人たちにストレッチウールジャケットは気軽な解決策を提供しているといえる。
カラーバリェーション
レギュラーシルエットはダークグレー、ブラック、ネイビーで、スリムはライトグレー、ブラック、ネイビーの展開(2024.5時点)。
値段
公式オンラインストア(2024.5時点)ではジャケットはレギュラーとスリムともに税込19,900円。
そこに体形に合わせる微調整の加工料が2,000円ほど追加でかかる。
パンツは税込7,990円。
カスタムオーダー対応で上下で28,000円弱の値段であれば、紳士服専門店の既製スーツの平均的な価格とほぼ並ぶ。
本格ウール素材でしかも自分にジャストサイズの一着が選べる。
コストパフォーマンスではユニクロに軍配が上がるだろう。
足るを知る人たちの最適解
今回の記事では(2024年5月時点の)ユニクロのカスタムオーダーを取り上げた。
ユニクロが「自分サイズのスーツを、もっと気軽に」とうたうように、スーツのサイズに違和感を抱えながらも放置してきた人たちには恰好の選択肢といえよう。
心理学に「サティスファイサー(satisficer)」という概念がある。
自分の要求を満たすのに「ほどよい」もので十分と考える人のことをいう。
いわゆる「足るを知る人」たちだ。
対極の概念に「マキシマイザー(maximizer)」があり、こちらは常に最良の選択肢を追求する人をいう。
ユニクロのカスタムオーダーの口コミやレビューを読む限り、「サティスファイサー」の人たちにピタリとはまるのだろう。
スーツには100万円を超えるフルオーダーもあり、どこまでもタテに伸びるヒエラルキーが存在する。
それに巻き込まれてしまうと欲望は尽きなくなる。
飢餓感に常に苦しめられることになるのだ。
古代中国の思想家、老子は「足るを知る者は富む」という言葉を残したという。
ほどほどで満足する「サティスファイサー」特有の心の豊かさ。
その体現こそがユニクロのカスタムオーダーの神髄なのだろう。