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丸亀製麺 マーケティング戦略が的中 「丸亀うどん弁当」
丸亀製麺の新商品「丸亀うどん弁当」が好スタートを切っている。 発売からわずか4か月で1,000万食を突破したという。 ヒットの要因は「うどん」と「お弁当」という “ありそうでなかった” 意外な組み合わせの妙。 意外性はあるものの、わかりやすい商品コン... -
「生ジョッキ缶」売れた理由 “じらす” SNSマーケティング 販促の成功事例に
2021年を代表する大ヒット商品となったアサヒビールの「スーパードライ 生ジョッキ缶」。 フルオープンとなる缶のフタを開けた瞬間、きめ細かな泡が自然にあふれ出し、ジョッキで飲む生ビールのような感覚が味わえる。 そのインパクトがビールになじみの... -
大ヒット!ゴキブリムエンダー 使い方を「プッシュ」と簡単に
大日本除虫菊(金鳥)の「ゴキブリムエンダー」が2年越しのヒットとなった。 「エアゾール殺虫剤」のように空間に数回プッシュするだけで、「くん煙剤」の効果が期待できる。効き目があっても何かと手間のかかる「くん煙剤」の欠点を根こそぎ解消した画期...
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「賢者」ブランド──信頼と知性の設計図 |ブランドアーキタイプ(3)
現代は情報が洪水のようにあふれ、真偽の見極めがますます困難になっている時代である。 何が正しく、誰を信じるべきかが不透明になった社会において、静かに注目を集めているのが「賢者/セージ(The Sage)」というアーキタイプである。 知を重んじ、論... -
「探検家/エクスプローラー」の本質とブランド戦略 |ブランドアーキタイプ(2)
変化の速い時代、私たちは日々、選択と適応を迫られながら生きている。 そんな現代において、多くの人が無意識のうちに求めているのが、「もっと自分らしく在りたい」「まだ見ぬ世界を知りたい」という深層的な欲求ではないだろうか。 マーガレット・マー... -
「幼子/イノセント」純粋性が導くブランド戦略 |ブランドアーキタイプ(1)
ブランドが人の心に深く残るとき、そこには単なる機能や価格を超えた「人格」がある。 なぜ私たちはあるブランドに安心し、心を許し、信じるのか——。 その背景には、無意識の奥に働きかける「アーキタイプ(元型)」という心理学的な構造がある。 本稿で取... -
ブランドアーキタイプ 12|意味を紡ぐ物語ブランディング
なぜ、Nikeのスローガンは何十年も色あせないのか。 なぜ、ハーレーダビッドソンは単なるバイクブランドを超えて、自由と反逆の象徴になり得たのか。 その背景には、ブランド「語るべき物語」を持ち、人間の深層心理に訴えかけているという共通点がある。 ... -
非探索品のマーケティング ─「求められない商品」に光を当てる戦略とは─
消費者が自ら探しに行かない商品──「非探索品(unsought goods)」は、マーケティングの世界でもひときわ難易度の高い領域とされている。 存在に気づかれず、必要性を認識されず、ましてや欲求の対象にもなりにくい。 そんな商品が、私たちの暮らしの中に... -
迷惑メール なぜ多い? フィッシング詐欺のマーケティング戦略
メールで緊急事態の発生を訴え、身近なブランドを名乗る偽サイトに誘導し、ログインIDやパスワードを盗みとる。 典型的なフィッシング詐欺の手口だ。 しかし、昨今はそうした詐欺メールが広く知られるようになり、多くの人がその手口にピンと来るようにな... -
企業スローガン 事例一覧 言葉とポジショニングの関係とは?
企業の「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)」の頭出し的な役割を担う企業スローガン。 日本企業のそれらの多くは、従業員、株主や取引先、地域社会など多様なステークホルダーを意識して制定されている。 それゆえ、総花的な言い回しになりがちだ... -
強いブランドはいかにポジショニングされるのか? ポジショニング戦略の類型論
マーケティングのキーコンセプトの1つである「ポジショニング」。 簡単にいえば、消費者の頭のなかにおける「ブランドのユニークな位置取り」のことだ。 消費者の困りごとや欲求に直結しており、競合ブランドとは一線を画している。 しかも記憶上何らかの... -
ブランド・マントラとは? ナイキ・スタバ・ディズニーを鼓舞した言葉
ブランドの本質や精神を3~5語でとらえた言葉、ブランド・マントラ。 ナイキやディズニー、スターバックスなどの世界屈指のブランドはそのマントラを早くから策定し、ブランディングにまつわるすべての活動の羅針盤としている。 ブランドにとっていった... -
カントリー・オブ・オリジン(原産国)効果とは?
「カントリー・オブ・オリジン効果」とはブランド論でよく用いられる用語の1つで、原産国のポジティブなイメージがブランドの購買に影響を与える効果をいう。 その原産国に対する一種の先入観が、ブランドに品質感や信頼性、歴史や伝統の物語などを生み、...
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ラベリング効果を徹底解説:ハロー効果との違いから、恋愛・営業・子育てへの応用まで
「あなたは本当に頼りになる人だ」「やっぱりA型は几帳面だよね」「日本は環境後進国だ」——これらは、日常の中で耳にする機会の多い言葉である。 だが、このような言葉が、単なる印象や冗談を超えて、私たちの行動、自己認識、さらには社会の方向性までも... -
ストーリーバイアスの罠と希望——なぜこうも物語に惹かれるのか?
人は、ただ出来事を記憶するのではない。 それを“物語”として理解しようとする── 日常のちょっとした誤解から、社会的な分断、陰謀論、偏見の拡散に至るまで。 私たちは無意識のうちに、出来事の背後に意味を読み込み、「もっともらしい物語」を作り上げて... -
自我消耗からの回復──意志力の科学が明かす心の省エネ術
「なんとなくやる気が出ない」「気づけばイライラしていた」「今日は決断力が鈍い気がする」──そんな感覚は、多くの人が経験したことがあるはずだ。 これらは単なる気分の波ではなく、「自我消耗(エゴ・ディプリ―ション)」と呼ばれる心理現象が関係して... -
プルースト効果 香りと音楽でよみがえる記憶のしくみ
香りや音楽、何気ない空気の匂いが、過去の記憶を鮮やかによみがえらせた経験はないだろうか? それは単なる偶然ではない。 私たちの脳は、感覚と記憶を深く結びつける仕組みを持っている。 「プルースト効果」と呼ばれるこの現象は、文学作品にその名を由... -
ネガティビティ・バイアス 具体例と対策 トラウマからサジェスト汚染まで
ネガティビティ・バイアスとはネガティブな情報や経験に対して人がより強く反応する傾向をいう。 このバイアスの日常生活や社会への影響は小さくはない。 職業選択やキャリア形成、配偶者選択など一生を左右するような意思決定にも影を落とす。 SNSのアル... -
傍観者効果を防ぐには? 事件例の一覧とその対策
「傍観者効果」とは緊急事態や犯罪発生時、その場に多く人が居合わせると、救援や通報などの介入を控えて傍観してしまうことをいう。 誰もが「誰か他の人がしてくれるだろう」と責任を分散させてしまうことがその要因らしい。 しかし、実は他にも様々な要... -
確証バイアスと正常性バイアスの違い
【混同されやすい2つの認知バイアス】 「確証バイアス」と「正常性バイアス」。 いずれも言わずと知れたポピュラーな認知バイアスの筆頭格だ。 認知バイアスを扱う書籍をいくつか当たるとすぐに分かるが、この2つが取り上げられないということはまずない... -
「いわゆる」を使いすぎる心理 正しい使い方とは?
いわゆる年収の壁、いわゆるデジタル赤字。 「いわゆる」は、人の話し言葉や書き言葉、あるいはニュースの報道などでもよく耳にする言葉の1つだ。 「一般にそう呼ばれている」といった意味を持つ。 話し手と聞き手との間に、今話題にしているのは「それ系... -
認知バイアス一覧 BEST100(でる順)
認知バイアスに関する36冊の書籍&2つのネットコンテンツで、個々の認知バイアスが取り上げられる回数をカウント。 数の多かった順にランキングし、上位100の認知バイアスを短い解説を添えて紹介している。 よく知られた事例なども交え、できるだけ直観的... -
後知恵バイアス あるある具体例と対策
【後知恵バイアスとは?】 後知恵バイアスとは起こってしまった出来事を最初から分かっていたかのように思い込む傾向をいう。 「やっぱりね。そうなると思っていた」「だからいったじゃないか」など、結果を知った後に、その出来事が起こることを予測して...