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スノッブ効果 マーケティングの一矢に「逆張り」の心理
「スノッブ効果」とは商品が市場に広く出回るようになると、購買意欲が低下してしまう心理効果をいう。 「みんなが持っているなら、そんな商品はもう要らない!」という寸法だ。 この心理を逆手に取り、「希少性」を打ち出すことで購買意欲を掻き立てるこ... -
お~いお茶 濃い茶 なぜSNSで拡散!? 体脂肪シールの謎
2019年に「機能性表示食品」にリニューアルした「お~いお茶 濃い茶」。 その後は40~50代の男性に加え、20~30代の男性や40代以上の女性の新規購入を着実に増やし、売り上げは倍増したという。 健康価値の訴求が奏功したのは間違いないが、実はもう一つ... -
クラフトボスはなぜ売れた? 若者離れの危機を救った新マーケティング戦略
日本を代表する缶コーヒーブランド「ボス」。 マーケティング上手で知られるサントリー食品インターナショナルの看板ブランドで、個性的なテレビCMでも知られ、その勢いは一点の陰りもなく見えた。 しかし、実は若者の「缶コーヒー離れ」に対し、危機感を... -
誤った二分法:人はなぜ、白黒つけたがるのか?
「Aにしますか? それともBにしますか?」 二者択一で問われると、どちらかを選ばなくてはいけない気持ちになる。無性に白黒つけたくなるのだ。 この状況を「誤った二分法」といい、「他にも選択肢があるのに、二つの選択肢だけしか考慮しないこと」を指... -
ゴルディロックス効果:人はなぜ、真ん中を選んでしまうのか?
「ゴルディロックス効果」とは3つのランクのうち、中ぐらいを選ぶ傾向をいう。 日本語では「松竹梅の法則」と言ったりもする。 大抵は価格が段階的に異なる3つランクを設け、一番売りたい商品を真ん中に置くのがマーケターがとる価格戦略の常道といえる... -
フォン・レストルフ効果(孤立/アイソレーション効果)とは?
「フォン・レストルフ効果」(アイソレーション効果/孤立効果)とは似ているモノが多く並ぶなか、一つだけ異質なモノがあると、その刺激がひときわ目立ち、強い印象を与え、記憶にも残りやすくなることを指す。 至極当然のことのようだが、その効果は絶大... -
工具界のアマゾン、モノタロウに「神風」。後手に回った大企業が急になびいた理由
「工具界のアマゾン」との異名をとる工具通販サイトのモノタロウ。 非効率だった間接材(MRO)の調達モデルを抜本的に変革し、直近12年間の売上高成長率は常に20%以上と快進撃が続く。 その強さの秘密を読み解く鍵は、アマゾン創業者のベゾス氏が描いたと... -
単純接触効果 なぜ、視界に入るだけで好意が芽生えるのか?
「単純接触効果」とは接触頻度が高まるにつれて、対象が好ましく思えてくる効果を指す。 「見れば見るほど好きになる」という、極めてシンプルな原理で効果も絶大だ。ブランドの好意形成を狙うマーケターなら覚えておくべき概念の一つだろう。 ただし、そ... -
再認ヒューリスティック:人はなぜ、聞き覚えがあるだけで高く評価してしまうのか?
再認ヒューリスティックとは、ただ単に再認できる、すなわち以前に聞いたことがあるという理由で対象を高く評価する傾向をいう。 たとえば、消費者が不案内なジャンルから商品やサービスを選ばなければならいときに、再認ヒューリスティックの出番となる。... -
情報カスケード 究極の群集心理 多数派や権威に流される心理 炎上理由にも
「情報カスケード」とは周囲の多数派の意見に(流されるように)従ってしまうことをいう。 自分の意見や折角集めた情報はどこかに追いやられ、どっと一方向の意見に引き込まれてしまう。 そして、この現象には、スタート時の初速の勢いがその後の成否を分...