心理法則– category –
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自我消耗からの回復──意志力の科学が明かす心の省エネ術
「なんとなくやる気が出ない」「気づけばイライラしていた」「今日は決断力が鈍い気がする」──そんな感覚は、多くの人が経験したことがあるはずだ。 これらは単なる気分の波ではなく、「自我消耗(エゴ・ディプリ―ション)」と呼ばれる心理現象が関係して... -
プルースト効果 香りと音楽でよみがえる記憶のしくみ
香りや音楽、何気ない空気の匂いが、過去の記憶を鮮やかによみがえらせた経験はないだろうか? それは単なる偶然ではない。 私たちの脳は、感覚と記憶を深く結びつける仕組みを持っている。 「プルースト効果」と呼ばれるこの現象は、文学作品にその名を由... -
ネガティビティ・バイアス 具体例と対策 トラウマからサジェスト汚染まで
ネガティビティ・バイアスとはネガティブな情報や経験に対して人がより強く反応する傾向をいう。 このバイアスの日常生活や社会への影響は小さくはない。 職業選択やキャリア形成、配偶者選択など一生を左右するような意思決定にも影を落とす。 SNSのアル... -
傍観者効果を防ぐには? 事件例の一覧とその対策
「傍観者効果」とは緊急事態や犯罪発生時、その場に多く人が居合わせると、救援や通報などの介入を控えて傍観してしまうことをいう。 誰もが「誰か他の人がしてくれるだろう」と責任を分散させてしまうことがその要因らしい。 しかし、実は他にも様々な要... -
確証バイアスと正常性バイアスの違い
混同されやすい2つの認知バイアス 「確証バイアス」と「正常性バイアス」。 いずれも言わずと知れたポピュラーな認知バイアスの筆頭格だ。 認知バイアスを扱う書籍をいくつか当たるとすぐに分かるが、この2つが取り上げられないということはまずないだろ... -
認知バイアス一覧 BEST100(でる順)
認知バイアスに関する36冊の書籍&2つのネットコンテンツで、個々の認知バイアスが取り上げられる回数をカウント。 数の多かった順にランキングし、上位100の認知バイアスを短い解説を添えて紹介している。 よく知られた事例なども交え、できるだけ直観的... -
後知恵バイアス あるある具体例と対策
後知恵バイアスとは? 後知恵バイアスとは起こってしまった出来事を最初から分かっていたかのように思い込む傾向をいう。 「やっぱりね。そうなると思っていた」「だからいったじゃないか」など、結果を知った後に、その出来事が起こることを予測していた... -
透明性の錯覚 自己中心性バイアスの刃
自分の内面が他者から見透かされていると思い込む傾向を「透明性の錯覚」という。 考えや感情など内的な経験は自分には明らかで煌々(こうこう)としているだろう。 しかし、自分が思うほど他者がその内面を理解してくれているとは限らないのだ。 人と人と... -
噂はなぜ広まるのか? 交差ネットワークによる二度聞き効果の威力
「交差ネットワークによる二度聞き効果」とは別々の人から同じ話を聞くことで、その内容を信じやすくなる傾向をいう。 学校のクラスメートのような、友だちの友だちは自分の友だちといった密なネットワークではよく起こる。 噂(デマや風評も含め)が広が... -
第三者効果の心理学 メディアに踊らさる度合い 自分 vs. 他者
第三者効果(third person effect)とは「自分より他者のほうがメディアの影響を受けやすい」と考える傾向をいう。 社会心理学の用語の1つだ。 自分以外の人たちは常に情報弱者でメディアに踊られされる存在だと思い込んでしまう。 とりわけ、エリート層...