グローバルスタイル オーダースーツの評判 実際価格が打ち出しと異なる理由

グローバルスタイル オーダースーツ 評判
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昨今のオーダースーツ人気の走りともいえるグローバルスタイル

東京の銀座で2万円台でスーツがオーダーできると一世を風靡したオーダースーツ専門店だ。

祖業である生地問屋の仕入れネットワークの強みを生かし、業界最多の生地種をリーズナブルな価格で提供する。

ユーザーから熱く支持され、間断なく出店を重ねたことで業績を順調に伸ばす。

口コミの評価は店舗スタッフの接客に集中しており、その甲斐もあって今や客単価は8万円に届く勢いだという。

2万円台という打ち出しとはかなりの乖離だ。

本記事ではグローバルスタイルのオーダースーツの特徴や接客術、事業のありようにも迫って、客単価が跳ね上がった要因を紐解いていく。

目次

グローバルスタイルとは?

オーダースーツの市場が活況を呈している。

とある調査によればスーツ保有者の3割がオーダースーツの購入経験を持ち、男性なら4割に及ぶという(PR TIMES 2023.1.12)

人気の背景にはオフィスウエアのカジュアル化が進み、スーツの着用機会が減ったことがある。

機会が減った分、1着によりこだわりたいと多くの人が思い始めたのだ。

スーツが作業服的な必需品から個人の嗜好品へと位置づけを変えつつあるといえよう。

そこに紳士服専門店が商機を見いだし、オーダースーツをこぞって手ごろな価格で提供し始める。

そんなここ数年のうねりの走りとなったオーダースーツの専門店がある。

グローバルスタイル(Global Style)だ。

創業は生地問屋だが、2009年にオーダースーツ専門店「グローバルスタイル(Global Style)」を開業。

生地問屋ならではの独自の仕入れネットワーク網とその圧倒的な購買力を生かし、約5,000種類に及ぶ生地を扱う。

しかも価格はリーズナブル

有名インポートブランドの生地で仕立てたスーツが他店よりはるかに安く買えるとあって人気を博す。

20~30代をメインとしつつも、中高年を含む幅広い世代から支持されている。

実際の年代層の比率は20~30代が約55%、40代以降の大人世代が約45%という(Kabutan 2024.7.26)

1号店の開業以来、業績を順調に伸ばし、2023年には売り上げが初めて100億円の大台に乗っている。

出店も間断なく続けてきており、全国主要都市に39店舗を構えるまでになった(2024年9月時点)。

口コミの評価は接客に集中

グローバルスタイルの躍進がユーザーの熱い支持ゆえであることはネット上に書き込まれる数々の口コミからもうかがえる。

各店舗でGoogleやYahoo!に口コミ投稿への協力を求めていることもあり、そのレビューや口コミの数は半端ない。

しかもおしなべて評価が高い。

レビューや口コミ

特徴的なのが接客に評価が集中していることだ。

身体にぴったりのスーツが仕立てられたことや、グローバルスタイルが売りとする生地種の豊富さやリーズナブルな価格に対する書き込みももちろんある。

しかし、ユーザーの頭の中に強烈な印象を残すのは店舗で繰り広げられる接客術のようだ。

ユーザーの立場に立った親身な対応と豊富な知見に裏打ちされた高度な提案力。

それゆえ、グローバルスタイルで仕立てたスーツには高い納得感が伴うのだろう。

選択の煩雑さと初心者

オーダースーツといえば、数年前までは価格の高さや納期の長さがネックになっていた。

しかし昨今はかなり解消されつつある。

軽く10万~20万は超えていた価格も標準的なオーダースーツなら4~5万円で購入できるようになり、納期も2~4週間程度に短縮されている。

オンワードパーソナルスタイルの「KASHIYAMA(カシヤマ)」のように1週間の短納期を売りにするところもある。

しかし、価格や納期以外にも人々をオーダースーツから遠ざけていた要因があった。

生地やオプションを選ぶ煩わしさである。

生地見本
生地やオプションを選ぶ煩わしさ
Image by KamranAydinov on Freepik

本来はそこがオーダースーツの醍醐味なのだが、とりわけ初心者には荷が重いのだ。

お店のスペースを長時間陣取って、生地やオプションを選んでいく。

おまけに採寸時には、店舗スタッフにしばし身を預けなければならない。

完成形をパッと見て買える既製スーツの手軽さには代えがたいものがあるのだ。

ましてグローバルスタイルは生地の種類やオプションの数が驚くほど多い。

迷いは尽きないだろう。

ところが、同社の口コミの投稿を読み進めると、(他店でもオーダーしたことのない)オーダースーツ初心者を惹きつけているのは明きからである。

「初めてスーツをオーダーした」というコメントが散見されるのだ。

選択の「煩雑さ」とオーダースーツ「初心者」とがなぜ折り合うのか?

そのパラドックスに実はグローバルスタイルの躍進の理由を紐解く鍵がある。

グローバルスタイルの5つの特徴

ここからはグローバルスタイルならではのオーダースーツの特徴を一通り見ていこう。

豊富な生地種

まずは、公式サイトでも盛んに強調されている業界最多ともいえる生地バリエーションの豊富さがあるだろう。

素材や色柄別を含めその数5,000種類以上。

生地バリエーション

その取りそろえには生地問屋直営のオーダースーツ専門店としての強みが存分に生かされいるという。

公式サイトをのぞくと、イタリアや英国の有名ブランドがずらりと並ぶ。

日本製の生地もいくつかあるが、主流はヨーロピアンテイストのようだ。

多少の土地勘のある人なら、ゼニア、ドーメル、カノニコ、レダといったブランドは耳馴染みがあるだろう。

また、グローバルスタイルと有名生地メーカーとが共同開発するなど同社オリジナル企画の生地も多く扱う。

公式サイトでは「最新生地入荷情報」のページもあり、トレンドを加味しながら常に新しい生地を買い付けていることがうかがえる。

実はこの買い付けの仕方にも同社ならではの特徴がある。

一度に大量の生地を在庫リスクを負ってでも買い付けることで仕入れ単価を抑えているらしい。

それゆえ、人気のインポートブランドが格安で買えると評判を呼んだのだ。

機能性スーツ

さらにグローバルスタイルでは撥水(はっすい)、軽量、ストレッチ、防シワなど機能性に優れた素材も多く扱う。

実は正統派とも思えるブランドの生地にも機能性素材が決して少なくない。

インポートの人気ブランドとなると高品質の100%ウールのイメージがあるが、機能性を追求した素材も盛んに開発している。

昨今のニーズにも柔軟に応えようとしているのだ。

1つ例を挙げれば、ゼニアの「トラベラー」シリーズがある。

ゼニアといえば「エルメス」「アルマーニ」「ラルフローレン」などにも採用されている言わずと知れた名門の生地メーカー。

そのゼニアのサブブランドである「トラベラー」防シワ性に優れ、長時間畳んだ状態でスーツケースに入れておいてもシワになりにくいという。

Image by rawpixel.com on Freepik
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さらに「トラベラーセレクション」というのがあり、防シワ性に加え、撥水(はっすい)性にも優れる。

こちらはゼニアとグローバルスタイルが特別に共同開発した生地で他店では買えないらしい。

機能性スーツというと通常なら「安見え」の懸念がある。

見た目からなんとなく安っぽさが伝わってきてしまうのだ。

しかし、そこは名門のブランド生地。

機能性素材であっても光沢や質感などは十分に担保されている。

さらには機能性素材の生地だからといって色や柄などバリェーションが極端に限られるということもない。

ただし、公式サイトでは生地の選択肢の提示がブランド別編成になっており、機能性タイプの取りそろえにはやや気づきにくい。

紳士服大手の「パジャマスーツ」「ゼロプレッシャースーツ」のような機能性ジャンルとして明確には打ち出す気配は今のところないようだ。

コンビ価格

2着以上同時に購入すると1着当たりの単価が割引になるというのが「コンビ価格」

グローバルスタイルの特徴の1つだろう。

公式サイトによれば、1着38,000円(税抜)のスーツを2着以上同時に購入すると1着あたり24,000円(税抜)で買えるという。

組み合わせは自由で、異なる価格帯のスーツと組み合わせても「コンビ価格」が適用される。

たとえばイタリア製の人気ブランドであれば、1着108,000円(税抜)ほどするが、「コンビ価格」なら68,000円(税抜)。

2着のうち1着はより割安のものを選んで、もう1着は奮発して高級なインポートブランドを選ぶこともできるのだ。

また、グローバルスタイルでは、夏に秋冬モノ、冬に春夏モノが買える生地も多く扱っているため、1着は春夏、もう1着は次のシーズンを見据えて秋冬モノという購入もできる。

さらには1人で2着ではなく、家族や友人と1着ずつ購入してもやはりコンビ価格が適用となる。

この「コンビ価格」を銀座の店舗で始めると、「東京の銀座で1着2万円台からオーダースーツが作れる」と話題を集めたという。

リピーターである顧客がこの「コンビ価格」を狙って新規客を一緒に連れてくることも多いという。

オーダースーツの販路といえば、かつては百貨店か個人経営のオーダースーツ専門店に限られていた。

そこにグローバルスタイルが割って入るのに「コンビ価格」は大きく貢献したといえる。

スーツモデル

スーツモデルとは全体のシルエットやフィット感をパターン化したもの。

ウエストラインと肩回りなどにモデルごとの違いが顕著に表れるという。

スーツモデル1

モデルの数は他店であればせいぜい2~3種類程度であるが、グローバルスタイルは10種類以上のモデルがある。

公式サイトにあるそのモデルの一部(シングルスーツのみ)を抜粋しておこう。

  • モダンクラシックモデル
    • 伝統とモダンをミックスしたハイブリッドスタイル
  • モダンブリティッシュモデル
    • クラシックなブリティッシュスタイルを現代的にもモデファイしたモデル
  • アンコンモデル
    • 着るのではなく羽織る、極上の軽さ
  • スリムフィットモデル
    • 極限までそぎ落としたミニマムな美学
  • カイザーモデル
    • 体を丸く包み込まれる極上の贅沢感
  • ヴィンテージクラシックモデル
    • 古き良き時代へのオマージュを体感する
  • ニュービスポークモデル
    • サヴィルロウの伝

公式サイトによれば「カイザーモデル」と「モダンクラシック」が人気なのだという。

また、「アンコンモデル(アンコンはunconstructed/非構築的)」はグローバルスタイルに限らずだが昨今は注目株だ。

肩パットや芯地(スーツの骨格を支える布地)を極力排した柔らかいシルエットでよりカジュアル感が漂う。

ビジカジや休日などのオフシーンに使えることから人気を得ている。

いずれにせよ、グローバルスタイルなら幅広いモデル・バリェーションから選べることになる。

同社が幅広い年代層を惹きつけるのも、このモデルの種類の豊富さが一因なのだろう。

オーダースーツは曲がりなりにも自らスーツをデザインすることに他ならない。

自分の体型の癖をにらみつつ、理想の完成像を思い浮かべながら(予算の範囲内で)生地やオプションを選んでいく。

それはすなわち、「スーツ」という一種の記号を使って自分をどう演出するかの決断なのだ。

単純に身体のサイズに合っていればいいというものではない。

とはいえ、出来上がった既製スーツからパッと選んでいた人たちには自らデザインするといっても雲をつかむような話しだろう。

そこで、そのソフトランディングを手助けするのがスーツモデルである。

スーツモデル

シルエットやフィット感が少しずつ異なるモデルが視覚的にパターン化され、店舗では仕上がりがイメージしやすいような形でサンプル展示されている。

「そうそう、こんな感じ」だと自分の好みを潜在意識からすくい上げるかのように選べるのだ。

さらに選んだモデルは店舗で接客するスタイリストたちと理想の完成形を共有するコミュニケーション・ツールにもなる。

襟やポケットのデザイン、ボタン、ステッチ(縫い目による装飾)などディテールを詰める際にも羅針盤的な役割を果たすだろう。

プライベートフィッティングルーム

グローバルスタイルの各店舗には予約制の専用個室「プライベートフィッティングルーム」がある。

贅沢な空間を無料で貸し切ってスタイリストとじっくりと自分だけの一着をオーダーできるのだ。

家族や友人とも一緒でも利用でき、1着ずつ買って「コンビ価格」を狙うにはうってつけだろう。

さらには子ども向けのDVDに置かれており、子ども連れでもOKのようだ。

子ども連れでもOK

また、グローバルスタイルには「コンフォート」と名のつく店舗もあるが、そこではこの専用個室に加え、フリードリンクやフリーWi-Fiを完備した”ウェイティングカフェ”が併設されている。

混雑時でも生地選びやテレビ鑑賞などをしながら快適な待ち時間が過ごせることになる。

既製スーツを売るスペースの片隅でオーダーする紳士服量販店とは一味違う。

オーダースーツ専門店らしく、顧客をもてなす空間設定にもこだわって、スーツをオーダーするという体験自体にも魅力を感じてもらえるようにしているのだろう。

スタイリストが扇の要

なぜ、スタイリストと呼ぶのか?

さて、ここまでグローバルスタイルならではの特徴をいくつか挙げてきた。

そしてこれらの特徴をフルに活用し、顧客満足の最大化を実現するのが、口コミでも高く評価されているスタイリストたちだ。

通常なら「フィッター」と呼ばれるところを同社はあえて「スタイリスト」と呼ぶ。

公式サイトによれば、単に採寸にとどまらず顧客のライフスタイルや目的に合わせたスタイルを提案する役割を担うことからそう名づけたようだ。

オーダーの流れ

そのスタイリストたちは以下のような流れで来店客からのオーダーを請け負うことになる。

  1. カウンセリング
  2. 生地の選択
  3. スーツモデルの選択
  4. 採寸
  5. ボタン・裏地などのディティール選択

カウンセリングから始まり、サンプルを見ながら、時には指先で感触を確かめながら生地を選び、その後に10種以上あるスーツモデルを選ぶ。

そして採寸。

選んだモデルのサイズゲージ服(サンプルスーツのこと)をいったん着用し、出来上がりをイメージしながら身体の癖に合わせて細部を調整していくのだという。

採寸

そして最後のステップはボタン・裏地などのディティール、いわゆるオプションを選ぶことになる。

仕上がりまでは約3〜4週間が目安だという。

まるっと相談できる存在

オーダーの流れ自体は納期も含めて標準的だといっていい。

しかし、グローバルスタイルの場合は前述したように生地やモデル、オプションの選択肢が極めて多い。

その選択の煩雑さを「醍醐味」に変え、唯一無二のスーツを仕立てていくのがスタイリストたちなのだ。

公式サイトには同社のスタイリストたちはスーツ、生地、採寸に関する豊富な専門知識を備えているとある。

好みや着用時の悩み、着用されるシーンなど幅広い視点からヒアリングした上で、最適なスーツを提案していく。

スーツのオーダーは初心者は当然のこと、たとえリピーターであっても決して慣れるということはない。

生地やオプションなど悩ましい選択の連続なのだ。

スーツのサイジングも、ただ単に生身の身体を採寸してもらえば答えが出るわけではない。

身体の部位のどのあたりにどれだけのゆとりを持たせるか、理想のシルエットとの整合性を取りながらの判断となる。

そんな煩雑なプロセスにおいて、まるっと相談できるのがグローバルスタイルのスタイリストたちなのだろう。

もちろん丸投げではない。

大まかな要望は顧客から伝える。

しかし、デザインの細かな未指定の部分は機転の利くスタイリストたちが逆提案の形で埋めていく。

そんなイメージだ。

それゆえ、スタイリストたちは顧客との対話を何より重視するという。

ちょっとした言葉のニュアンスから顧客自身も自覚していないようなニーズを察知していくのだ。

そして、その際、円滑な対話を後押しするのが専用個室「プライベートフィッティングルーム」である。

また、グローバルスタイルは実店舗で採寸または購入経験のある顧客を対象としたオンラインオーダーにも力を入れている。

たとえオンラインでもあっても、メールやフリーダイヤル、WEB会議(ビデオチャット)を通してスタイリストたちが手厚く接客するという。

フリーダイヤル、WEB会議(ビデオチャット)

「まるっと相談できる」という安心感はリアルでもオンラインでも変わらないようだ。

研修用スペース「トレーニングショップ」

グローバルスタイルは東京と大阪に社内研修用スペース「トレーニングショップ」を構えている。

ここがスタイリストたちの聴く力や提案力を磨く場となっているようだ。

特徴的なのは店舗と同じ空間が研修スペースに再現されていること。

その臨場感やライブ感にも後押しされ、学んだことをスタイリストたちが速やかに実践に生かせることになる。

少人数制で連日のように研修は行われており、若手のみならず、経験を積んだベテランのスタイリストたちもそこで研鑽を積むという。

打ち出し価格 vs. 実際の価格

公式サイトや報道記事では盛んに「2着48,000円から」の数字が強調される。

たしかに1着2万円台のオーダースーツは破格の安さといえ、大きな引きになるだろう。

しかし、実際はそのエントリー価格でスーツを購入する人は少数派全体の2割程度らしい(CBRE 2022.2.28)

実際のグローバルスタイルの客単価は8万円台に手が届きそうな勢いとのこと。

公式サイト(2024.9)によれば、グローバルスタイルで一番人気というイタリア製の「カノニコ」であれば1着あたり98,000円(税抜)。

コンビ価格でも1着56,000円(税抜)。

同社で最も売れ筋のインポート生地は「1着2万円台」というキャッチ―な打ち出しからはかなりの開きがある。

もはや多くの人が「価格帯」ではなく「ブランド」で選んでいるということだ。

おそらく生地の選択肢の提示の仕方も一因だろう。

他店ではあれば、選ぼうとする生地が「価格帯別編成」になっていることが多い。

たとえば、38,000円、58,000円、68,000円などと価格帯によるランクがあって、それぞれのランクにブランド生地が紐づくようになっているのだ。

それが目安となって予算の範囲内で買い求めやすくなる。

一方、グローバルスタイルは「ブランド別編成」。

ブランドが前面に立つため、価格帯はいったんシャッフルされた上での提示となる。

「イタリア製で人気のブランドは?」などと探索を続けていると、予算の縛りも徐々に緩やかになっていくのが人の心理だろう。

そこに絡むのがスタイリストたちの的を射た接客だ。

マーケティング分野には「アップセル」という用語がある。

顧客が購入を検討している商品よりも、より高額な上位モデルや付帯サービスなどを提案し、購入金額を引き上げる営業手法をいう。

しかし、これもやり過ぎると顧客に不快感を残し、信頼関係はあっという間に損なわれてしまう。

グローバルスタイルでは納得のいく接客術によってそこがうまく回っているのだろう。

だからこそ、口コミで熱く支持され、リピーターを引き寄せ、客単価を高め、順調に業績を拡大できたのだ。

「ENJOY ORDER!!」の神通力

グローバルスタイルは「ENJOY ORDER!!(全てのお客様にオーダーメイドを楽しんでいただく)」を行動理念の1つに掲げているという。

特段のひねりもない平明な表現だが、その言葉は案外、グローバルスタイルの事業に重要な役割を果たしたのかもしれない。

コアバリュー
一体感

その言葉が「事業をどう営むか?」の認識の枠組みを生み、社員の脳裏に刻み込まれ、ブレない取り組みへの背中を押す。

組織に太い一本の線が引かれたのだ。

それゆえ、事業運営に好循環が呼び込まれたのだろう。

オーダースーツの人気はしばらく続きそうだが、その分、競争が激化することも必須となる。

果たして同社はどんな進展を見せるのか?

今後の動向にも目を凝らしていきたいところだ。

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