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アンダーマイニング効果と対策 そもそもその効果は本当か?
アンダーマイニング効果とは、意欲を持って始めた活動に対し、報酬やご褒美などのインセンティブが与えられたことで、その意欲が減退してしまうことをいう。 ほかに「過剰正当化効果」や「過正当化効果」といった言い方もある。 心理学では外発的動機づけ... -
消えぬ反感「バックファイア効果」に対策はあるのか?
「バックファイア効果」とは自分が正しいと信じる意見や見解に対して、他者から誤りを指摘されても、改めるどころか逆に反発し、自らの考えを盲信する現象をいう。 親切心や利他心から相手の間違いを正そうとしても、容赦なくバックファイア効果は働く。 ... -
ブランド・マントラとは? ナイキ・スタバ・ディズニーを鼓舞した言葉
ブランドの本質や精神を3~5語でとらえた言葉、ブランド・マントラ。 ナイキやディズニー、スターバックスなどの世界屈指のブランドはそのマントラを早くから策定し、ブランディングにまつわるすべての活動の羅針盤としている。 ブランドにとっていった... -
サブリミナル効果と広告 本命はスプラリミナル
知覚できないほどの(しきい値以下)刺激で潜在意識に働きかけ、購買意欲を引き出すというサブリミナル効果。 魅惑と疑惑のあいだで揺れ動き、半世紀以上にわたってマーケターたちの興味を掻き立ててきた。 神経科学では「サブリミナル・プライミング」と... -
システム正当化理論(バイアス)とは? 自発的隷従はなぜ起こるのか?
「システム正当化理論(バイアス)」とは現状の社会システムを維持・正当化しようとする心理傾向をさす。 そのシステムがたとえ格差や差別など理不尽さを抱えていてもだ。 不利益を被っている当事者たちでさえ、しくみを変えようとなかなか声を上げようと... -
カントリー・オブ・オリジン(原産国)効果とは?
「カントリー・オブ・オリジン効果」とはブランド論でよく用いられる用語の1つで、原産国のポジティブなイメージがブランドの購買に影響を与える効果をいう。 その原産国に対する一種の先入観が、ブランドに品質感や信頼性、歴史や伝統の物語などを生み、... -
身元のわかる犠牲者(被害者)効果:ひとりの死は悲劇、百万人の死は統計
「身元のわかる犠牲者効果」とは犠牲者が特定が可能な個人である場合に、そうでない場合と比べて、はるかに強い反応を人々が見せる傾向にあることをいう。 世界では毎日6,700人もの新生児が適切な治療を受けられず、救えるはずの命を落としていると聞いて... -
モラルライセンシング(モラル信任効果) その原因と対策とは?
「モラルライセンシング」とはよいことをすると悪いことをしたくなることをいう。 ちょっとした自制心や忍耐力を働かせる機会があると、「頑張った!」「いいことをした!」という自覚が生まれ、自分にご褒美をあげたくなる。 免罪符でももらったような気... -
計画錯誤と楽観バイアス その傾向と対策とは?
「計画錯誤」(プランニングの誤謬/計画の誤謬)とは何かの計画を立てる際、その遂行に要する時間や予算、労力などを少なく見積もってしまう傾向をいう。 つい楽観的な見通しを立ててしまうのだ。 それによって計画の進行が予定より大幅に遅れて締め切り... -
敵対的ポジショニング戦略【事例】 敵の力を活かせ、合気道のごとく
自社ブランドのポジショニングを成功裏に進めるにはいろいろなアプローチがあるが、今回はその1つである「競合商品のポジションを崩す(Repositioning the Competition)」を取り上げる。 「ポジショニング」の提唱者であるアル・ライズ、ジャック・トラ...