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「生ジョッキ缶」売れた理由 “じらす” SNSマーケティング 販促の成功事例に
2021年を代表する大ヒット商品となったアサヒビールの「スーパードライ 生ジョッキ缶」。 フルオープンとなる缶のフタを開けた瞬間、きめ細かな泡が自然にあふれ出し、ジョッキで飲む生ビールのような感覚が味わえる。 そのインパクトがビールになじみの... -
大ヒット!ゴキブリムエンダー 使い方を「プッシュ」と簡単に
大日本除虫菊(金鳥)の「ゴキブリムエンダー」が2年越しのヒットとなった。 「エアゾール殺虫剤」のように空間に数回プッシュするだけで、「くん煙剤」の効果が期待できる。効き目があっても何かと手間のかかる「くん煙剤」の欠点を根こそぎ解消した画期...
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統治者/ルーラー 安定と支配のアーキタイプ |ブランドアーキタイプ(12)
混乱の時代、人は「秩序の語り手」に惹かれる。 ビジョンを掲げ、ルールを定め、集団を導く──「統治者」アーキタイプは、そんな“構造を生み出す存在”である。 これは、ただ支配する者の話ではない。 責任を引き受け、安定を築き、他者を守る意思と構造の物... -
創造者/クリエイター 世界にかたちを与える力 |ブランドアーキタイプ(11)
“創ること”は、衝動であり、祈りであり、挑戦だ。 ブランドにおける「創造者/クリエイター(The Creator)」アーキタイプは、ただの芸術性やユニークさを意味するものではない。 それは、「まだこの世にないものを、かたちにしたい」という根源的な欲求に... -
援助者/ケアギバー 弱さに寄り添う意志 |ブランドアーキタイプ(10)
「助ける」とは、どういうことか。 人を思いやる。寄り添う。支える。 私たちは日々そのような行為に囲まれて生きているが、それをブランドの軸に据えることは、容易ではない。 優しさは時に押しつけになり、善意は誤解を生む。 支援のつもりが、依存やコ... -
道化師/ジェスターが導く軽やかな知性 |ブランドアーキタイプ(9)
笑いは、もっとも過小評価されているブランド戦略かもしれない。 不確実な時代。 誰もが正しさや成果に追われ、気づけば「楽しい」は後回しになっている。 そんな空気を軽くする存在がある──それが「道化師」アーキタイプだ。 彼らは笑い、ふざけ、脱線し... -
恋人/ラバー 感性と親密さのブランド設計 |ブランドアーキタイプ(8)
人は、誰かに愛されたい。 誰かを愛したい。 「恋人」アーキタイプは、このごく個人的で、しかし普遍的な欲求をブランドの中核に据える構造である。 単に美しく見せたいわけでも、官能を煽りたいわけでもない。 商品やサービスを通じて、「私は大切にされ... -
ありふれた男女/レギュラーガイ・ギャル が生む共感の力 |ブランドアーキタイプ(7)
「ありふれた男女/レギュラーガイ・ギャル(The Regular Guy/Gal)」──それは、どこにでもいる“普通の人”の顔をしたアーキタイプ。 しかし、いまこの元型が、ブランドにとって新たな可能性の核となっているのをご存じだろうか。 派手さも尖りもない。 け... -
魔術師/マジシャン トランスフォーメーションの本質 |ブランドアーキタイプ(6)
現実に魔法をかけるブランドは、何をしているのか。 ただ便利なだけ、映えるだけでは人の心は動かない時代に、なぜ一部のブランドは“別格の引力”を持ち続けるのか──その問いに、「魔術師/マジシャン(The Magician)」というアーキタイプは、一つの鍵を示... -
無法者/アウトロー 秩序に抗うブランド戦略 |ブランドアーキタイプ(5)
「無法者/アウトロー(The Outlaw)」は、ブランドアーキタイプ理論において“秩序への反発”と“自由の希求”を象徴する存在だ。 マーガレット・マークとキャロル・S・ピアソンの共著『The Hero and the Outlaw(邦訳:ブランド・アーキタイプ戦略)』で提唱... -
英雄/ヒーロー 挑戦と成長のブランド戦略 |ブランドアーキタイプ(4)
逆境に立ち向かい、限界を超えて成長を遂げる——「英雄(The Hero)」は、力強い行動と勝利への意志を象徴するアーキタイプである。 その姿は、個人の内面に潜む意志の力を刺激し、社会においては「やるべきことをやり遂げる存在」として機能する。 ブラン... -
賢者/セージ──信頼と知性の設計図 |ブランドアーキタイプ(3)
現代は情報が洪水のようにあふれ、真偽の見極めがますます困難になっている時代である。 何が正しく、誰を信じるべきかが不透明になった社会において、静かに注目を集めているのが「賢者/セージ(The Sage)」というアーキタイプだ。 知を重んじ、論理を...
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ラベリング効果を徹底解説:ハロー効果との違いから、恋愛・営業・子育てへの応用まで
「あなたは本当に頼りになる人だ」「やっぱりA型は几帳面だよね」「日本は環境後進国だ」——これらは、日常の中で耳にする機会の多い言葉である。 だが、このような言葉が、単なる印象や冗談を超えて、私たちの行動、自己認識、さらには社会の方向性までも... -
ストーリーバイアスの罠と希望——なぜこうも物語に惹かれるのか?
人は、ただ出来事を記憶するのではない。 それを“物語”として理解しようとする── 日常のちょっとした誤解から、社会的な分断、陰謀論、偏見の拡散に至るまで。 私たちは無意識のうちに、出来事の背後に意味を読み込み、「もっともらしい物語」を作り上げて... -
自我消耗からの回復──意志力の科学が明かす心の省エネ術
「なんとなくやる気が出ない」「気づけばイライラしていた」「今日は決断力が鈍い気がする」──そんな感覚は、多くの人が経験したことがあるはずだ。 これらは単なる気分の波ではなく、「自我消耗(エゴ・ディプリ―ション)」と呼ばれる心理現象が関係して... -
プルースト効果 香りと音楽でよみがえる記憶のしくみ
香りや音楽、何気ない空気の匂いが、過去の記憶を鮮やかによみがえらせた経験はないだろうか? それは単なる偶然ではない。 私たちの脳は、感覚と記憶を深く結びつける仕組みを持っている。 「プルースト効果」と呼ばれるこの現象は、文学作品にその名を由... -
ネガティビティ・バイアス 具体例と対策 トラウマからサジェスト汚染まで
ネガティビティ・バイアスとはネガティブな情報や経験に対して人がより強く反応する傾向をいう。 このバイアスの日常生活や社会への影響は小さくはない。 職業選択やキャリア形成、配偶者選択など一生を左右するような意思決定にも影を落とす。 SNSのアル... -
傍観者効果を防ぐには? 事件例の一覧とその対策
「傍観者効果」とは緊急事態や犯罪発生時、その場に多く人が居合わせると、救援や通報などの介入を控えて傍観してしまうことをいう。 誰もが「誰か他の人がしてくれるだろう」と責任を分散させてしまうことがその要因らしい。 しかし、実は他にも様々な要... -
確証バイアスと正常性バイアスの違い
【混同されやすい2つの認知バイアス】 「確証バイアス」と「正常性バイアス」。 いずれも言わずと知れたポピュラーな認知バイアスの筆頭格だ。 認知バイアスを扱う書籍をいくつか当たるとすぐに分かるが、この2つが取り上げられないということはまずない... -
「いわゆる」を使いすぎる心理 正しい使い方とは?
いわゆる年収の壁、いわゆるデジタル赤字。 「いわゆる」は、人の話し言葉や書き言葉、あるいはニュースの報道などでもよく耳にする言葉の1つだ。 「一般にそう呼ばれている」といった意味を持つ。 話し手と聞き手との間に、今話題にしているのは「それ系... -
認知バイアス一覧 BEST100(でる順)
認知バイアスに関する36冊の書籍&2つのネットコンテンツで、個々の認知バイアスが取り上げられる回数をカウント。 数の多かった順にランキングし、上位100の認知バイアスを短い解説を添えて紹介している。 よく知られた事例なども交え、できるだけ直観的... -
後知恵バイアス あるある具体例と対策
【後知恵バイアスとは?】 後知恵バイアスとは起こってしまった出来事を最初から分かっていたかのように思い込む傾向をいう。 「やっぱりね。そうなると思っていた」「だからいったじゃないか」など、結果を知った後に、その出来事が起こることを予測して...