心理法則– category –
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解釈レベル理論 消費者行動の解明にどう役立つのか?
解釈レベル理論とは心理的に遠いと感じる対象は抽象的に捉え、近いと感じる対象は具体的に捉えることをいう。 心理的距離の遠近によって解釈レベルがシフトするのだ。 心理的距離の遠近は主に時間や空間上の距離などによって決まり、たとえば1年先の予定... -
フォッグ行動モデル(B=MAP) 失敗しない習慣化のコツとは?
ダイエットや運動などいったんは続けようと決心しても三日坊主で終わってしまう。 そんな苦い経験を持つ人に朗報なのが「B=MAPモデル(フォッグ行動モデル)」。 ちょっとしたコツを押さえれば、三日坊主の壁をあっさりと乗り越え、一生モノの習慣が自然... -
知覚的流暢性の誤帰属 単純接触効果がなぜ生じるのか?
接触回数が多くなると好感度が増すという「単純接触効果」。 提唱者の名まえにちなんで「ザイオンス効果」ともいわれる。 マーケティングの世界でもよく知られており、商品やロゴ、広告、人的販売などでその効果を実感しているマーケターも多いだろう。 で... -
流暢性効果 底知れない処理流暢性のマーケティング効果
「流暢性効果」とはスッと頭に入ってくる情報ほど好ましく感じる心理傾向のことである。 「処理流暢性」といわれる認知的な情報処理のスムーズさ、効率のよさが心地よさを生み、それを見聞きする対象の好ましさと勘違い(誤帰属)してしまうのだ。 好まし... -
妥協効果とは? 成功事例で押さえておきたいマーケティングのリアル
「妥協効果」とは複数の選択肢、たとえば「松」「竹」「梅」があった場合、人はだいたい真ん中あたりを妥協的に選ぶ傾向があることをさす。 消費者がモノを選ぶ際にあらわれやすい堅牢な傾向で、マーケターが押さえておきたい概念の1つだ。 とりわけ妥協... -
アンダーマイニング効果と対策 そもそもその効果は本当か?
アンダーマイニング効果とは、意欲を持って始めた活動に対し、報酬やご褒美などのインセンティブが与えられたことで、その意欲が減退してしまうことをいう。 ほかに「過剰正当化効果」や「過正当化効果」といった言い方もある。 心理学では外発的動機づけ... -
消えぬ反感「バックファイア効果」に対策はあるのか?
「バックファイア効果」とは自分が正しいと信じる意見や見解に対して、他者から誤りを指摘されても、改めるどころか逆に反発し、自らの考えを盲信する現象をいう。 親切心や利他心から相手の間違いを正そうとしても、容赦なくバックファイア効果は働く。 ... -
サブリミナル効果と広告 本命はスプラリミナル
知覚できないほどの(しきい値以下)刺激で潜在意識に働きかけ、購買意欲を引き出すというサブリミナル効果。 魅惑と疑惑のあいだで揺れ動き、半世紀以上にわたってマーケターたちの興味を掻き立ててきた。 神経科学では「サブリミナル・プライミング」と... -
システム正当化理論(バイアス)とは? 自発的隷従はなぜ起こるのか?
「システム正当化理論(バイアス)」とは現状の社会システムを維持・正当化しようとする心理傾向をさす。 そのシステムがたとえ格差や差別など理不尽さを抱えていてもだ。 不利益を被っている当事者たちでさえ、しくみを変えようとなかなか声を上げようと... -
身元のわかる犠牲者(被害者)効果:ひとりの死は悲劇、百万人の死は統計
「身元のわかる犠牲者効果」とは犠牲者が特定が可能な個人である場合に、そうでない場合と比べて、はるかに強い反応を人々が見せる傾向にあることをいう。 世界では毎日6,700人もの新生児が適切な治療を受けられず、救えるはずの命を落としていると聞いて...