DANKAN（ダンカン）とは？
九州発、全国へ──DANKANの歩み
九州は博多の地が発祥のオーダースーツブランド「DANKAN（ダンカン）」。
1978年の創業から半世紀近くを迎え、現在では北海道から九州まで全国の主要都市に約40店舗を展開している（2025年2月時点）。
全国的な知名度こそトップクラスではないものの、その独自の魅力により、ユーザーから広く支持され、オーダースーツ分野で確固たる地位を築いてきた。
DANKANの強みは、なんといっても価格の安さとコストパフォーマンスの良さにある。
創業当初から掲げる理念「良いものをより安く」を体現し、税込18,700円からという既製スーツと変わらない価格でオーダースーツを提供している。
公式サイトでは「業界最安値」を盛んにうたう。
納期は約４週間。
価格ほどの優位性はないが、他のオーダースーツブランドと比べても遜色ないレベルだろう。
新規客とリピーター双方を獲得
かつて、オーダースーツといえば価格が20～30万円を超え、納期も２～３ヵ月はかかるのが常識であった。
しかし、昨今のオーダースーツは様変わりし、低価格化・短納期化が進む。
個人の体型や好みによってカスタマイズできる幅を袖丈や着丈など最小限に抑え、効率的な生産がかなう方式が広く普及したのだ。
５万円も出せば、細部のフィット感は目をつむるにせよ、自分の体型に合ったスーツがつくれる時代を迎えている。
一方、DANKANでは、その平均的な５万円レベルよりもさらに低価格で、高品質なスーツを約４週間で仕立てている。
この価格の安さが初めてスーツをオーダーする人々を惹きつけ、その質の高さがリピーターを増やす結果を生む。
こうした良好なサイクルを実現し、DANKANは今に至るまで好調な業績を維持している。
では、実際にDANKANはユーザーからどのように評価されているのか？
「良いものをより安く」という理念が、本当に実現されているとユーザーは感じているのか？
幸いなことに、インターネット上にはDANKANに関する口コミやレビューが多数（あまた）存在する。
今回の記事では、それらのユーザーの声を俯瞰的に精査し、DANKANのユーザー評価のポイントを探ってみたいと思う。
そして、これらのユーザー評価がDANKANのどのような仕組みから生じているのか、そのブランドビジネスの根幹にも迫っていく。
DANKANの口コミと評判
ユーザーからは総じて高評価
DANKANの口コミやレビューを見ると、ネガティブなコメントが皆無ではないものの、ユーザーから総じて高い評価を得ていることがわかる。
中には絶賛の域に達したコメントも見受けられる。
「高品質なのに低価格」といったコストパフォーマンスの良さ、仕立ての技術力、そして心地よい接客が軒並み高い評価を得ているのだ。
店舗に足を運んだ時からスーツを受け取るまでの一連の体験に、ユーザーたちは高い満足度を感じているのだろう。
リピーターからの熱い支持
オーダースーツ専門店の口コミやレビューは、初めてオーダーしたユーザーのコメントに偏りがちである。
スーツのオーダー自体が新鮮な体験であり、それを共有したいという思いが強いからであろう。
しかし、DANKANではリピーターの書き込みも多く見られる。
地域に根付いた店舗が多く、ブランドの歴史の長さが影響しているのかもしれない。
以下のような書き出しのコメントがその例である。
- ４～５年前からのお付き合いですが、今後もスーツはココでと決めています。
- かれこれ５年近くお世話になっており、スーツもシャツもずっとダンカンさんで仕立てて貰っています。
- 10年以上のリピーターです。私はセンスレスなので、いつもご提案頂いています。
こうしたリピーターのコメントには、DANKANならではの特徴を捉えた鋭い視点が含まれていることがある。
次章からユーザーからの評価ポイントを５つに分けて詳しく見ていくが、リピーターたちの踏み込んだ見解も大いに参考にしている。
評価ポイント①：高品質なのに低価格
衝撃の価格設定
創業理念に掲げられているように、DANKANの価格の手ごろさはブランドの中心的な価値である。
ユーザーたちはその安さに魅力を感じ、スーツをオーダーし、満足を得ているのだ。
「安かろう、悪かろう」ではなく、既製スーツと変わらぬ価格で、自分のサイズにぴったり合ったスーツをつくることができる。
この価格が衝撃的であることは、多くのコメントからも読み取れる。
- 吊るしのスーツでは体感できない満足感がこの価格で体感できるなら、周りの同僚にも勧めます。
- オーダースーツがこんなお手頃な価格で大変気に入り、２着目も直ぐにオーダーしました。
- ダンカンさんはサラリーマンの味方です。２万円台からスーツをオーダーできるんですから。
- 体型に合ったスーツをリーズナブルにつくってもらえるので、一度ここでつくったら量販店に戻れなくなります。
- デパート等のオーソドックスなブランドのスーツをつくるのに比べると、同じようなランクの生地な５～６掛けぐらいの値段になる。
高級生地も割安で
税込18,700円〜と業界最安値をうたうDANKANであるが、コメントを読み進めると、必ずしもエントリー価格のスーツだけが評価されているわけではない。
上のランクの高級インポート生地でも価格が割安であるとの書き込みが少なくないのだ。
- オーダースーツの店は増えたけど、有名生地メーカーのスーツをこの価格で買えるのはダンカンだけ！
- ゼニアやロロピアーナの生地で仕立てるなら、他店より圧倒的に安いと思う。
- イタリアや英国の高級生地を使ったオーダースーツが、リーズナブルに手に入るのが魅力。
お得なセールも好評
また、定期的に開催されるセールも見逃せない。
タイミングを狙えば、さらにお得に高級生地のスーツを手に入れることが可能となるようだ。
- セールなどもやっているので、上手く利用すれば意外と低予算で済むかもしれません。
- セール期間中なら、ゼニアのスーツが４万円台で仕立てられる。破格！
- イベント時はかなり値引きされるので、タイミングを見計らうと本当にお得。
- 来店時に偶然、生地がセールになっていたので、イタリア製の上質な生地でオーダーできました。
強引なアップセリングがない
オーダースーツを検討する際に、多くの人が不安を抱くのが「強引なアップセリング」だ。
エントリーモデルは確かに割安であるが、その価格に惹かれて店を訪れると、上のランクの生地を盛んに勧められるのである。
エントリー価格は来店を促す“おとり”として使うやり口といえる。
「せっかくのオーダーだから」「この生地の方が長持ちする」といった理由で、見栄えのいい生地を見せられ、財布のひもを緩（ゆる）めるように仕向けられるのだ。
結果として、当初予定していた予算を大きく超えることも珍しくない。
しかし、DANKANではその点は心配はいらない。
「お求めやすい価格」「初めてを楽しくお手ごろに」を前面に押し出しているため、各人の予算に応じた価格でオーダーできるよう配慮されている。
以下のコメントからも、その点が高く評価されていることがわかる。
- 高額な生地を押し付けられることがなく、気持ちよく買い物ができました。
- 高いものを勧められる事も無いので、仕上がりとしても値段としても後悔した事は一度もありません。
- 安い生地のオーダーでも親切丁寧、嫌味の無い提案。
- 対応は静かな感じで、お勧めとか無理強いする事は一切無く、落ち着いて生地など選べます。
- 高い生地を無理推しせずに、また客の希望の価格帯がいくらであっても対応が変わることはない。
この接客姿勢が、DANKANの「また足を運びたくなる店」という評価につながっている。
明快な価格設定で、選びやすさを追求
公式サイトによれば、DANKANでは以下のような価格帯別にモデル設定がなされている（2025年2月時点）。
- エントリーモデル：税込18,700円
- ベーシックモデル：税込25,080円
- アクティブモデル：税込39,380円
- ファブリックモデル：税込43,780円〜
- ハイエンドモデル：税込72,380円〜
ファブリックモデルやハイエンドモデルになると高級なインポート生地も加わり、価格幅が大きくなるが、その下のランクであれば、価格は一律であり、同じ価格帯ごとに豊富な生地の選択肢が揃っている。
大枠の予算が決まっているのなら、それに見合う価格帯の中から好みの生地を絞り込めばよい。
予算と好みに合わせてスムーズに生地を選べるのは、オーダースーツ初心者にとってありがたいことである。
様々な価格帯の生地が混在する中から選ぶと、つい目移りして予算オーバーしてしまうことも少なくない。
価格の明瞭さに対する納得と安心がユーザーのコメントからもうかがえるが、おそらくDANKANに信頼を寄せる要因の一つとなっているはずだ。
低価格がなぜ実現できるのか？
では、DANKANではなぜこれほどの低価格化を実現できるのか？
それは生地の仕入れから縫製までを自社で一貫して行っているからだ。
他のオーダースーツ専門店のように、生地の調達に卸業者を介したり、外部の工場に委託したりするなど中間業者を挟むことがない。
そのため、価格に転嫁されるマージンが発生しない。
DANKANの専属のバイヤーたちが仕入れ先に直接出向いて買い付け、しかも大量仕入れを行う。
一方、縫製を外部委託するブランドが多い中、DANKANは自社工場を持ち、製造プロセスを内製化している。
このため、外部委託に伴うコストを抑えると同時に、品質管理の徹底も可能となるのだ。
この「直接仕入れ×自社工場生産」の組み合わせが、DANKANの圧倒的なコストパフォーマンスを生み出しているといえる。
こうした自社による一気通貫の体制が、新規ユーザーの取り込みとリピーターの増加に寄与してきたことは言うまでもない。
評価ポイント②：フィット感と仕立てのよさ
ジャストフィットの着心地
口コミやレビューで「低価格・高コスパ」と並んで高評価を受けているのが、仕立てたスーツのフィット感である。
DANKANでスーツをオーダーし、ジャストフィットの着心地を味わう喜びを、ユーザーたちは思わず伝えたくなるのだろう。
- 体型や骨格に合わせた提案をしてもらい、仕上がりも大満足です。
- 娘は肩幅が広くがっしりした体型ですが、仕上がったスーツを着ると「細く見える！」と喜んでいました。
- 袖を通した瞬間、窮屈な部分もダボつく部分もなく、体にぴったりフィット。あの感覚は忘れられません。
- 縫製がしっかりしていて、自分の体型に合ったスーツを仕立ててもらえるので本当にありがたいです。
パターンオーダーvs.イージーオーダー
また、DANKANの口コミやレビューでは「イージーオーダー（またはセミオーダー）」という言葉が見受けられる。
DANKANのスーツのフィット感が通常より上のランクの「イージーオーダー」から来ていることを知っているのだろう。
オーダースーツの仕立てには一般に、以下の３つの方式がある。
- パターンオーダー（基本的な型紙に最小限の調整を加える）
- イージーオーダー（パターンオーダーより調整範囲が広く、より体型にフィットする）
- フルオーダー（完全にゼロから型紙を起こす）
紳士服量販店のオーダースーツは 「パターンオーダー」 が主流であり、あらかじめ決められた型紙をもとに、わずかな補正を加える方式だ。
一方、DANKANの「イージーオーダー」は、型紙が予め決められていることは「パターンオーダー」と変わりないが、より細かい調整が可能で、既製スーツや「パターンオーダー」では難しい体型のクセにも対応できる。
この違いは、実際のユーザーの声にも表れている。
- 手足が長くてウエストが細すぎる自分には、パターンオーダーでは対応できない。DANKANのイージーオーダーならぴったりのスーツがつくれる。
- 他のオーダースーツ店よりも調整できる箇所が多く、自分に合ったシルエットをつくれる。
- 右腕が長いため、既製スーツを買うと必ず補正が必要だったが、イージーオーダーなら最初から腕の長さに合わせてくれるし、肩幅、ウエストも最初からジャストサイズで仕立ててもらえた。
このように、細かい補正ができるからこそ、既製スーツでは得られないフィット感が生まれる。
DANKANの「イージーオーダー」は、パターンオーダーとフルオーダーの中間に位置し、コストを抑えながらも体型にフィットしたスーツを仕立てることができる。
DANKANの大きな強みの一つだろう。
自社工場が支える、職人技の仕立て
DANKANのスーツが「フィット感」と「仕立ての良さ」で高評価を得る背景には、自社工場の存在がある。
DANKANは公式サイトで、自社工場について次のように説明している。
大手百貨店ブランドのOEMからスタートし、プレタポルテからイージーオーダースーツまで手掛けてきました。
これはつまり、DANKANの工場は有名ブランドのスーツの生産を請け負ってきた実績を持つほど、高い技術力を備えているということだ。
DANKANの工場では、月産3,000着以上のスーツを生産している。
しかし、単なるマシンメイド（機械による裁断や縫製、プレス）ではなく、熟練職人による手仕事の工程も多く残されているのが特徴だ。
たとえば、以下のような部分に職人技が光る。
- 肩のラインの仕上げ → 身体に沿うよう、自然な丸みを持たせた縫製
- 襟元のカーブ → 首にフィットするように細やかな調整を加える
- 袖付け → 腕の動きを妨げず、自然なシルエットになるよう工夫
- 柄合わせ → 縫い合わせ部分で生地の柄がずれないよう、精密な裁断
特に、柄の入った生地では、背中や襟の縫い目がずれずに揃っているかどうかが、職人の腕の見せ所となる。
DANKANのスーツは、このような細部へのこだわりが随所に見られるため、美しい仕上がりが実現されるのだ。
評価ポイント③：採寸とフィッティングの細やかさ
細部までこだわる採寸技術
店舗でスタッフが行う採寸やフィッティング（体型や好みに合わせた調整）にも好意的なコメントが寄せられている。
その手際のよさや細やかさが、ユーザーの印象に強く残るようだ。
自分にとってどんなスーツが理想なのか。フィッティングしながらスタッフから様々な指摘を受け、その理想の形が徐々に見えてくる。
喜びと安堵感が入り交じる瞬間といえる。
- 採寸レベルは、（オーダースーツ店の中でも）一番高いと感じた。
- 採寸時の店長さんの細やかなアドバイスもすごく良かったです。
- 私は特殊体型のため30年間オーダースーツですが、１mm単位でここまで細かく採寸してもらったのは初めてです。
- 採寸の際も使用用途などをもとにアドバイスしてくださり、とても助かりました。
“ゆとり”の見立てにプロ目線
ここで、オーダースーツ専門店でよく使われる「フィッティング」について説明しておこう。
フィッティングとは、基本的な身体の採寸データ（胸囲・肩幅・袖丈など、ヌード寸法ともいう）をもとに、スーツとしての最適なゆとりやシルエットを見定めることをいう。
着心地や動きやすさを考慮し、適切なゆとり（許容寸法）を加えたり、理想のシルエットを作るために肩や胸元、ウエスト、袖丈などに調整を加えたりする。
「タイトめ」「ゆったりめ」など、一人ひとりの好みを反映させるのもフィッティングの重要な要素だ。
以下のコメントから、そのフィッティング技術が高く評価されていることがわかる。
スタッフのゆとりやシルエットの見立ての鋭さが実感されているのだ。
- キッチリとフィッティングして頂いたおかげでジャストフィット！着心地が良い。
- 自分は胴体が長く、腰まわりがけっこうあるのでそれも見抜いてもらって嬉しかったです。
- 人には体型の癖があるようで、自分が解らなかった自分の体型の癖を教えてもらえた。自分にあったスーツが出来上がるのが楽しみ。
- きちんと今の体格、少し先の体格も気にしてつくっていただけます。
- 年に２回購入しています。毎回少し体型が変わっているのですが、前回の採寸通りにはせず、毎度採寸し常に体型に合ったサイズでつくってもらっています。
「ゲージ服」の“感触”が果たす役割
DANKANのフィッティング精度をさらに高めているのが、「ゲージ服」の活用だ。
ゲージ服とはいわばオーダースーツの試着用サンプルのこと。
「採寸服」ともいう。
既製スーツを購入する際も、試着してサイズを確認するのが一般的だが、DANKANではオーダー時にゲージ服を着用し、着心地やシルエットを細かく調整していく。
実際に袖を通したうえでの皮膚の感触や身体感覚を頼りに、以下のような調整箇所をリアルタイムで確認していくのだ。
- 胸元のゆとりの加減（どの程度のフィット感が理想か）
- ウエストの絞り具合（シルエットをスリムにするか、ゆとりを持たせるか）
- 袖丈やパンツの長さ（細かな調整が必要か）
ゲージ服は既製スーツとは異なり、幅広いサイズバリエーションが用意されているため、試着時点で既にかなりのフィット感を得られる。
それでも、DANKANのスタッフは補正を加えるべき箇所を瞬時に見抜き、細かい調整を提案する。
この精度の高さこそ、DANKANのスーツが高評価を得る理由の一つなのだ。
膨大な型紙データ
公式サイトによれば、DANKANは膨大な数の型紙データを保有しており、店舗でのフィッティングはその中から最適の型紙を選び抜くプロセスに他ならない。
そして、その型紙にプロ目線の微調整がさらに加わるのだ。
完成した型紙データはただちに自社工場に送られ、生地の裁断と縫製が始まる。
この緻密なプロセスを経ることで、初めてオーダースーツをつくる人にとっても、DANKANなら安心してフィット感に優れたスーツを手にできるのだ。
一度そのフィット感、心地よさを知った人は、高い確率で次もDANKANを選ぶようになる。
それこそが、DANKANが多くのリピーターを生み出している理由なのだ。
評価ポイント④：接客の親身さ・提案力
接客の質の高さ
DANKANの口コミやレビューでは、接客の質の高さに関する評価が際立っている。
スーツのオーダーには一般に、事前のカウンセリングから、生地選び、オプションの決定、フィッティングに至るまで、少なくとも小一時間の接客が伴う。
しかし、DANKANではその時間が「単なる作業」ではなく、「満足感の高い体験」となっている。
特筆すべきは、スタッフの「察知力」と「提案力」だ。
ユーザーの好みやニーズを素早く汲み取り、適切なアドバイスを提供するだけでなく、知識レベルや理解度に合わせた説明を行う。
そうすることが、全スタッフに徹底されているのだろう。
この点について、ユーザーたちは以下のように語る。
- 生地の特徴を細かく説明してくれたうえ、スタッフの提案力と知識の豊富さに安心感がありました。
- スタッフのヒアリング力とコミュニケーション力の高さに、思わず虜になりました。
- スーツの形や生地選びだけでなく、ポケットの位置やボタンの種類まで細かくアドバイスしてもらえ、大満足の仕上がりになりました。
- 「あれはどうだろう」、「これもいいのではないか」と、自分の視線からは発見できない、たくさんのアイデアを提供してくれました。
- 生地選びで悩んでいたら、一緒になって考えてくれて、とてもありがたかったです。
- 仕上がりのイメージが湧きにくい部分も、スタッフが的確な表現で導いてくれるので安心でした。
DANKANの接客は、単に「丁寧な対応」にとどまらない。
ユーザーの「理想の一着」を共につくり上げるためのパートナーシップ型の接客が強く意識されているのが特徴だ。
初めてのオーダーでも安心
DANKANのスーツは価格の手ごろさもあり、「初めてオーダースーツをつくる」 という人が多い。
しかし、オーダースーツは既製スーツのように完成形を見て選ぶわけではないため、初心者にとっては選択肢が多すぎて迷いやすい。
そんなとき、DANKANのスタッフは決して主導的になりすぎることなく、ユーザーの意見を尊重しながら適切なアドバイスを提供する。
- 初めてのオーダースーツをつくりに伺いました。スーツの知識がない私にも一から丁寧に説明してくれ、納得のいく一着をつくることができました。
- 初めてのオーダースーツでしたが、自分の意見をさえぎられることなく、しっかり理解してもらったうえで提案してくれるので、とても安心感がありました。
- オーダーが初めての自分に、サラッとしたお気遣いで、慣れている感じが心地よかった。必要な情報を適切に案内してくれて、テキパキ進めてもらえました。
オーダースーツ初心者は「何を決めればいいのか分からない」という不安を抱えがちだ。
しかし、DANKANのスタッフはユーザーの意向を尊重しながらも、適切なナビゲーションを行うことで、その不安を解消している。
スーツのオーダーは、本来は選択肢の多さに辟易（へきえき）とするのではなく、「選ぶ楽しさ」を満喫できる体験となるはず。
DANKANのスタッフは、どちらにも転び得るオーダー体験を「ストレスのない、満足感の高い体験」へと昇華させるプロフェッショナルといえるだろう。
単に「スーツを買う」のではなく、「自分に最適な一着をスタッフとともにつくり上げる」――そんな特別な体験が待っているのがDANKANなのだ。
評価ポイント⑤：細やかな付帯サービス
アフターサービスも手厚く
DANKANのスーツは、仕立てたら終わりではない。
ユーザーが長く快適に着用できるよう、細やかなアフターサービスが用意されている。
その代表的なサービスが「３ヵ月保証」だ。
スーツを受け取る際には店舗で試着し、サイズや着心地を確認はするものの、実際に何度か着用してみないと微妙な違和感に気づかないこともある。
そのため、DANKANでは３ヵ月以内であれば無料でサイズ調整を受け付けるという。
３ヵ月のバッファーを設けているといえよう。
さらに、パンツのウエストや股下の長さについては、１年以内なら無料で調整可能という保証も設けられている。
体型の変化に対応できるこの柔軟なサービスは、ユーザーにとって大きな安心材料だろう。
また、有料にはなるが、購入から数年が経過した後でもサイズ調整に応じてもらえる。
久しぶりに着るスーツのサイズが合わなくなっても、修正すれば再び愛用できるのは嬉しいポイントだ。
DANKANのこうしたサービスには、「一度仕立てたスーツを、より長く着てもらいたい」という思いが込められている。
実際の口コミからも、このアフターサービスがユーザーに好評であることが伝わってくる。
- 売ったら終わりではなく、裾直しなどのアフターケアまでしっかり対応してくれます。
- １年間は腰回りや股下の調整、３ヵ月以内ならその他のサイズ調整が無料。急な体型変化にも対応してもらえます。
- 以前つくったスーツのサイズ変更について相談したら、的確なアドバイスと提案をもらえました。
- 数年ぶりにスーツのサイズ直しをお願いしましたが、ピシッとしたサイズで仕上がり、大満足です。
採寸データが次のオーダーへ
DANKANでは、一度採寸したデータを保管している。
そのため、次回以降のオーダーがスムーズに進むのもメリットだ。
体型に変化がなければ、店舗で改めて採寸する必要がなく、DANKANの公式通販サイトでも過去のデータを活用して注文できる。
さらに、異なる店舗を利用する場合でも、採寸データが共有されているため、転勤や引っ越しをした際にも安心してオーダーを続けられる。
この便利さは、リピーターの増加にも貢献しているようだ。
- １度採寸してもらえばデータが残るので、２回目以降は採寸の手間が省けます。
- 最初のオーダーで体型データを登録しておけば、次回からはネット注文も可能なのが便利。
- 転勤で店舗が変わっても、サイズ情報を引き継いでくれるので助かりました。
DANKANのこの仕組みは、「オーダースーツ＝面倒」というイメージを払拭し、気軽にリピートできる環境を整えているといえる。
「高品質 × 低価格」の好循環
オーダースーツ業界においては、新規顧客の獲得とリピーターの定着、その両輪がうまく回ることが必須となる。
ユーザー１人あたりの生涯購入着数には限りがあり、リピーターだけに依存すれば、いずれビジネスは頭打ちになるためだ。
だからこそ、DANKANは「業界最安値」という強みを前面に打ち出し、オーダースーツ初心者を積極的に取り込んでいる。
価格面のハードルを下げることで、オーダースーツに興味があるが未経験という人たちを惹きつけ、「まずは試してみよう」という気にさせる。
そして、一度体験したユーザーの多くをリピーターへと変えていく。
- フィット感と仕立てのよさ
- それを支えるフィッティング技術
- 納得と信頼を生む接客
- 手厚いアフターサービス
ここまで述べてきた取り組みが積み重なって「またDANKANでオーダーしたい」という気持ちが引き出されるのだ。
新規顧客とリピーターの獲得が途切れることなく続けば、顧客基盤は着実に拡大し、スケールメリットが生まれる。
その結果、取引コストや生産コストのさらなる削減が可能となるのだ。
こうした好循環を経て、DANKANは「高品質でありながら低価格」を実現してきたのである。
今回の記事ではDANKANを高く評価するユーザーのコメントを数多く紹介した。
それらの熱い声と熱い思いは、DANKANの絶え間ない努力と徹底したこだわりの結晶なのだろう。