ビッグヴィジョン　オーダースーツの口コミ・評判　イージーオーダーが決め手

１．ビッグヴィジョンとは？

既製服より安く、高品質な注文服

「既製服よりも安く、しかもハイクオリティーな注文服を。」

この理念のもと、1965年の創業以来、オーダースーツを提供し続けてきたのがビッグヴィジョンである。

高品質なオーダースーツを手ごろな価格で提供し、一着２万円後半からという驚きの価格帯を実現。

納期は通常なら約４週間。

生地の種類は限られるが、最短７日で自宅に届くサービスもある。

オーダースーツ初心者でも気軽に試せる価格設定と短納期が魅力で、幅広い層のビジネスパーソンから支持を集めている。

一方、ビッグヴィジョンはただ安いだけではない。

グループ企業に縫製工場を持ち、卓越した仕立て技術を備えている。

国内外の優れた生地を幅広く取り揃え、リーズナブルなものから高級インポート生地まで、多様なニーズに対応。

「同じグレードの生地ならどこよりも安い」という確固たる信念を貫く。

店舗は一都三県を中心に名古屋、大阪にも展開し、2025年3月時点で26店舗を構える。

さらに、オンラインショップにも力を入れ、店舗とネットの両方で利便性の高いスーツのオーダー体験を提供している。

独自の仕入れルート

ビッグヴィジョンの低価格を支えるのは、独自の仕入れルートにある。

一般的なオーダースーツ専門店は、生地を卸問屋や商社経由で仕入れるため、中間マージンが発生する。

しかし、ビッグヴィジョンはこれらの仲介業者を通さず、生地を直接買い付けるのが原則。

インポート生地も、海外の拠点を活用し、グループ企業が独自に仕入れることで、余計なコストを削減している。

さらに、大量買い付けによるスケールメリットを最大限に活用する。

多くのブランドが売れ残りを恐れ少量仕入れにとどまるなか、ビッグヴィジョンは過去の販売データや市場動向を分析し、大胆に在庫を確保。

在庫リスクを自ら負うことで、仕入れコストを極限まで抑え、無駄のないコストパフォーマンスを実現している。

自社工場で仕立てる、確かな品質

価格の安さだけではなく、品質の高さにも徹底的にこだわるのがビッグヴィジョン。

そのため、同じグループ企業に縫製工場を持ち、生産体制の強化にも努めてきた。

日本有数のスーツ生産地である青森県津軽地区に位置する自社工場は、もともと歴史ある仕立て業者の団体によって設立されたもの。

その出自ゆえ、細やかな仕立て作業に定評があったという。

ビッグヴィジョンはこの工場をグループに迎え入れ、設備投資を積極的に行うとともに、最先端のIT技術を導入することで裁断・縫製の精度を大幅に向上させた。

また、中国にも生産拠点を設け、国内工場と連携を図ることで、高品質なスーツを安定供給。

中国工場は国内工場の管理のもと運営され、職人の技術指導や型紙データの共有を行うことで、国内と変わらぬクオリティを維持している。

この国内外の一貫した生産体制こそが、ビッグヴィジョンの「高品質×低価格」を支える重要な要素となっている。

「７Daysオーダー」と銘打ち、最短７日でオーダースーツが自宅まで届くサービスを設けているが、それが実現できるのも、この生産体制によるところが大きい。

オンラインオーダーの利便性

ビッグヴィジョンは、実店舗だけでなく、オンラインショップにも注力している。

オーダースーツは「店舗で注文するもの」というイメージが強いが、同社はその常識を覆（くつがえ）し、誰でも簡単にオーダーできるオンラインシステムを構築。

公式サイトでは、生地の種類やオプションが豊富な画像と分かりやすい説明でレイアウトされており、オーダー初心者でもスムーズに注文できる。

また、オンライン上でシミュレーションが可能で、裏地やボタンなどのカスタマイズを視覚的に確認しながら選べるのも魅力の一つだ。

一度は店舗で採寸データを取得する必要があるが、それ以降はネットから簡単にオーダー可能となる。

仕事やプライベートで忙しいビジネスパーソンにとって、いつでもどこでも注文できる利便性は大きなメリットとなるだろう。

２．ビッグヴィジョンの口コミと評判

では、ビッグヴィジョンのオーダースーツは、顧客から実際にどのような評価を得ているのだろうか？

ネット上には数多くの口コミやレビューが寄せられ、同社のスーツに対する高い満足度がうかがえる。

ここでは、それら顧客たちの評価をもとに、ビッグヴィジョンの強みを５つのポイントに分けて概説してみたい。

評価ポイント① 手ごろな価格で高品質を

「この価格で、この品質？」 これが、多くの顧客が抱く率直な感想だろう。

ビッグヴィジョンのオーダースーツは２万円台後半から注文可能であり、既製スーツとほぼ変わらない価格でありながら、身体にぴったり合った一着を仕立てることができる。

さらに、インポート生地を使用したスーツも手ごろな価格で提供され、ゼニアなどの高級生地もセール時には驚くほどの割引が適用される。

「出費を抑えつつ、高品質なオーダースーツを手に入れたい」という人にとって、ビッグヴィジョンは最適な選択肢となるだろう。

評価ポイント②　明確な価格設定で安心のオーダー体験

ビッグヴィジョンが支持される理由の一つが、価格の透明性である。

オーダースーツと聞くと、「結局いくらかかるのかわからない」「高額なオプションを勧められるのでは？」と不安に感じる人も多いだろう。

しかし、ビッグヴィジョンでは生地ごとに明確な価格が設定されており、予算に応じてスムーズに選べる仕組みになっている。

また、「より高価な生地を無理に勧められることがない」という点も安心感につながっている。

顧客が納得できる価格で最適なスーツを提供することを重視しているからこそ、強引な営業は行わないのだ。

こうしたスタンスの背景には、ネット通販にも力を入れていることも関係しているだろう。

ネットではセルフセレクション（自分で選ぶ方式）が基本であり、価格がわかりやすくなければ選ばれにくい。

ビッグヴィジョンは、その明朗会計の方針を店頭でも貫き、ネットとリアルの両方で一貫した購入体験を提供しているのだ。

評価ポイント③　抜群のフィット感と高精度な採寸

オーダースーツの最大の魅力は、何といっても自分の身体にぴったり合う一着が手に入ることだ。

ビッグヴィジョンの店舗スタッフによる採寸技術の精度は高く、既製品では満足できなかった体型の人も、自分に合ったスーツを手に入れている。

特に、「既製スーツではサイズが合わない」「上下でサイズが違う」といった悩みを持つ人からの評価が高いのだ。

細かいサイズ調整にも対応し、体型のクセをしっかり反映した仕立てを行うことで、フィット感と着心地の良さを追求しているゆえんだろう。

評価ポイント④　丁寧な接客と親身なアドバイス

オーダースーツを作る際、仕上がりを左右するのはスタッフの接客や対応力だ。

その点でもビッグヴィジョンは高く評価されている。

口コミやレビューには初めてオーダースーツをつくる人でも安心して相談できるよう、スタッフが親身になって対応してくれるとの声が散見される。

「何を選べばいいかわからない」という人でも理想のスーツを仕立てられるよう、顧客の体型や好みに合わせた適切なアドバイスが得られるもようだ。

ただし、一部のレビューでは「スタッフによって対応にばらつきがある」という指摘もある。

オーダースーツは接客が密接になる分、スタッフとの相性によって満足度が左右されやすい。

そのため、ちょっとした行き違いが不満に発展することもあり、否定的なレビューが見られるのは仕方のない部分もある。

こうした点は、ビッグヴィジョンに限らず、オーダースーツ業界全体に共通する傾向だろう。

評価ポイント⑤　カスタマイズの楽しさ

シルエットや裏地、ボタンといったディテールに至るまで、細かくカスタマイズできる自由度の高さも評価のポイントといえる。

選択肢の数では他のブランドと大きくは変わらない。

おそらくビッグヴィジョンが評価されるのは、その選択肢を絞り込む際に発揮される提案力なのだろう。

顧客のニーズや好みをいち早く察知し、その理想のイメージに即したオプション選択を導くサポート力が支持されているといえる。

リピーターからも高評価

ビッグヴィジョンの口コミやレビューを見ていると、オーダースーツ初心者だけでなく、リピーターの存在も目立つ。

たとえば以下のような書き出しから始まるコメントが典型だ。

納得のいく買い物体験が得られるため、一度試すと「またここでつくりたい」と思わせる魅力を持つブランドであることがうかがえる。

３．フィット感の追求

決め手はイージーオーダー

ここまで顧客の口コミやレビューから見えてきた、ビッグヴィジョンの強みを５つほど論じてきた。

ここからは、その一つに数えられるフィット感について掘り下げてみたい。

出来上がったスーツのフィット感や着心地への評価は前述の通りだが、実はその背景にはビッグヴィジョンが「イージーオーダー方式」の採用していることがある。

オーダースーツには大きく分けて「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」の３種類が存在する。

多くの紳士服量販店が採用するのは、既存の型紙にわずかな調整を加えるパターンオーダーだ。

一方、フルオーダーは型紙をゼロからつくり上げるため、費用も時間もかかる。

ビッグヴィジョンが採用するイージーオーダーは、その中間に位置する方式。

パターンオーダーよりも採寸箇所が多く、肩幅や胸囲、ウエストの補正だけでなく、猫背やなで肩、O脚などの体型のクセにまで対応できるのが特徴だ。

フルオーダーほどのコストはかからず、それでいて高いフィット感を実現できる。

ビッグヴィジョンでは約15ヵ所の採寸を行い、個々の体型や姿勢、肩の形状などを的確に仕立てに反映。

フルオーダーほどのコストをかけずに、「オーダースーツならではの着心地の良さ」と「動きやすさ」の両立を実現している。

スーツは「肩で着る」—— フィット感の本質とは？

スーツのフィット感を決定づける最も重要な要素は「肩のライン」だ。

スーツは「肩で着る」とよく言われるが、これは決して比喩ではない。

肩のフィット感が悪ければ、いくらウエストや袖丈を調整しても、美しいシルエットにはならない。

たとえば、肩幅が広すぎるスーツを着るとどうなるか？

「少し大きめの方が動きやすいかも？」と思うかもしれないが、実際にはジャケット全体が垂れ下がり、だらしない印象になる。

また、肩のラインがずれることで、スーツに「着られている」ように見えてしまう。

これは目の錯覚による「錯視効果」の影響に過ぎないが、実際よりも頼りなげな印象を与えることさえあるのだ。

さらに、なで肩の人が適切な補正を受けないままスーツを着るとどうなるだろう？

肩のラインが下がりすぎて、シルエットが崩れてしまう。

その結果、スマートな印象が損なわれ、フォーマルな場面では不適切に映ることさえある。

この肩のラインの微妙なずれは、肩パッドが適正な位置に来るようにするなどの対応を要し、パターンオーダーでは調整しきれない。

だからこそ、ビッグヴィジョンのイージーオーダーが重要になるのだ。

パターンオーダーの限界

多くのオーダースーツブランドが採用するパターンオーダーは、既存の型紙をもとに最低限の調整を行う方式であり、細かな補正はできない。

ジャケットで調整できるのは着丈や袖丈、ウエスト程度で、肩の傾斜（なで肩・怒り肩）や猫背、ヒップの形状といった個人の体型のクセには対応できないのが実情だ。

仮に肩のラインが“幸運”にもパターンオーダーで問題なく対応できたとしよう。

しかし、肩のラインはクリアできたからといって、安心するのはまだ早い。

ネックとなるのは肩のラインだけではないのだ。

姿勢や筋肉のつき方、ヒップの出具合といった要素が影響を及ぼし、シルエットや着心地に問題が生じることがある。

たとえば、猫背の人がパターンオーダーのスーツを着ると、背中に不自然なシワができやすい。

また、胸板が厚い人はボタンを留めた際に窮屈に感じることがあり、ヒップの形状によってはパンツのフィット感が損なわれる。

こうした問題まで踏み込んで解決するのがイージーオーダーである。

ビッグヴィジョンのイージーオーダーは、基本となる型紙をもとに、肩幅、背中、ヒップなど、細かな調整を施すことで、より高いレベルのフィット感を生み出す。

採寸時には「見本服（ゲージ服）」を試着し、体型の特徴を確認しながら補正箇所を特定化していく。

本人すら気づいていなかったサイズの問題や体型のクセを的確に把握できる。

スーツスタイルもフィット感に貢献

ビッグヴィジョンのオーダースーツは「スーツスタイル」のバリエーションにもこだわっている。

スーツスタイルとは、シルエットやデザインの基本的な型のことを指し、ブランドによっては「スーツモデル」と呼ぶこともある。

ブリティッシュスタイルやイタリアンスタイルなどがその代表で、スーツの発祥地や文化的背景の影響を受け、それぞれ異なるシルエットやディテールの特徴を持つ。

デザインの違いは主に以下のような箇所に表れる。

• 肩のライン、パッドの厚み
• ウエストラインのしぼり
• ジャケットの長さ（着丈）
• パンツのシルエット（テーパードやストレートなど）

見た目の印象を大きく左右するため、自分の好みやスーツを着用するTPO（時・場所・場面）に応じて選ぶのが一般的だろう。

しかし、実はスーツスタイルはフィット感や着心地にも少なくない影響を与える。

肩の構造やウエストの絞り、パンツのシルエットなど、スーツのベースとなる型紙が変わるため、身体にかかる負荷や動きやすさが違ってくるのである。

たとえば、スーツスタイルの定番ともいえるブリティッシュスタイルを選んだとしよう。

同スタイルは厚めの肩パッドで直線的なラインに特徴があり、かっちりしたフィット感となる。

ウエストの絞りもやや強めなので、体型がきれいに見えるものの、締め付け感が出やすい。

一方でイタリアンスタイルなら、肩パッドは薄めでナチュラルなラインとなり、軽快でリラックスした着心地で動きやすい。

ウエストの絞りもソフトでほどよいフィット感となる。

このように選ぶスーツスタイルによってフィット感や着心地も変わってくるのだ。

ビッグヴィジョンのスーツスタイル

ビッグヴィジョンでは、シルエットの美しさとフィット感を両立させるために綿密な分析を重ね、以下の６種類のスーツスタイルを展開している。

これらのスーツスタイルにイージーオーダーの補正が加わることで、よりパーソナライズされたフィット感が実現される。

たとえば、「細身のスーツを着たいが、肩幅が狭いのが気になる」という場合でも、細身のスーツスタイルに肩の補正を加えることでバランスを整え、美しいシルエットに仕上げることができる。

あるいは、「ウエストを絞ったシャープなデザインにしたいが、体型的に窮屈になりそう」という場合でも、ウエストを絞ったスーツスタイルに適切な補正を加えることで動きやすさを確保しながら洗練されたシルエットを実現できるのだ。

４．オーダーの固定観念を打破

これまで述べてきたように、ビッグヴィジョンのオーダースーツは、価格、品質、フィット感、さらにはカスタマイズ性において、多くの顧客を魅了する特徴を備えている。

特に「イージーオーダー」という方式を採用することで、既製スーツでは得られない快適さと美しさを提供している点が際立っているといえよう。

「オーダースーツは高価で手間がかかる」というイメージを持つ人は今も少なくない。

しかし、ビッグヴィジョンはその固定観念を打ち破った。

オーダースーツに対する敷居を下げ、「自分に合ったスーツを、適正価格で手に入れたい」と考えるすべての人にとって有力な選択肢となったのだ。

一度そのフィット感を体験すれば、既製スーツには戻れなくなるかもしれない。

これからも、価格、品質、フィット感のバランスを追求しながら、ビッグヴィジョンはより多くの人にとって身近なオーダースーツを提供し続けるだろう。

今後のさらなる進化に期待したい。